より転載


米ニューヨーク州で審理中の民事訴訟で、対話型人工知能(AI)

チャットGPTを使った調査を基に、
存在しない判例を引用した準備書面が裁判所に提出された。

書面の作成にかかわった弁護士は、
意図しない誤りだったと認めて謝罪した。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、
裁判所は「偽の司法判断」「偽の引用」に満ちた
文書が提出される「前例のない事態」に直面したとして、
弁護士らに対する懲戒の可否を検討するため、来月8日に審尋を開く。



訴訟は、ニューヨークへ向かう航空機内で、
配膳用のカートでけがをしたと主張する男性が
コロンビアの航空会社を訴えたもの。

航空会社側の弁護団が、
原告側の準備書面で引用された複数の判例が
データベースで見つからないと裁判所に申し出て発覚した。

裁判所の命令を受けて原告側の代理人弁護士が
25日に提出した供述書によると、
代理人の同僚で実務歴30年の弁護士が調査を担当し、
チャットGPTを利用したことを認めた。

指摘を受けて調べ直したところ、
準備書面に6件の実在しない判例が引用されていた。

この弁護士は、チャットGPTを
法的な調査に利用したのは初めてだったと主張しており、
提示された判例が本当に実在するかも確認していた、と説明した。
ただ、それを尋ねた相手もチャットGPTだったという。

調査を担当した弁護士は供述書で、
裁判所や航空会社をだます意図はなかったとし、
「非常に後悔している」と述べた。

今後は生成AIを使った調査の内容について、
その真偽が完全に確認されない限り二度と使用しないと誓っている。


【コメント】

ChatGPTの回答が「正しい」かどうかは、
Bing及びBardによって確かめればよいのです。

 

 

もっとも、「データベースに誤り」があれば

すべてのAIが「誤りの回答」をするのですが…