【ベルリン時事】
脱炭素化に取り組む欧州で、
暖房システムを「ヒートポンプ式」に刷新する
「暖房革命」が起きている。
石油やガスに依存した旧来システムに比べ
省エネルギーな点が特徴で、
ロシアのウクライナ侵攻に伴う天然ガス不足を背景に
政治主導で市場が急拡大。
シェア上位を日本メーカーが占め、
各社も増産を急ぐが、供給が追い付かない状況だ。
ヒートポンプは、エアコンにも使われる熱交換技術。
外気の熱を取り込み、少ない電力で効率良く温水ができる。
欧州では、温水を屋内に循環させる
「セントラルヒーティング」が一般的な暖房で、
ヒートポンプの湯を使えば
二酸化炭素(CO2)の削減につながる。
技術的には欧州のメーカーよりも日本勢が優位で、
機器の普及をリードしている。