より抜粋


人工知能(AI)が政府の「名誉顧問」になった国がある。
その国とはルーマニア

仏AFP通信など海外メディアの報道によると、
ルーマニア政府が世界で初めて、
政治にAI顧問導入をすることを3月1日に発表した。

「AI顧問」はIon(イオン)」と名付けられた。
ルーマニア国民はウェブサイト上で「Ion」とチャットができて、
「Ion」はリアルタイムに世論を拾い上げ
政府に伝えるという役目を担う。

さまざまな政治政策において活躍が期待されているが、
ルーマニア政府は手始めに「Ion」を活用して
税務申告書の処理や課税対象を査定して、
財政システムを効率化する予定とのことだ。




ルーマニア商工会議所会頭で
中央大学元講師(比較文化)の酒生文弥氏は「Ion」について、
「AIに政治判断を諮問するという今回の試みは、この世を民主的で
万民が幸福になれる理想社会に近づけくための歴史的な一歩です。
政治家に任せたら私利私欲に染まりがちですが、 
AIが資源・生産流通技術などのビッグデータを読み込めば
『平等公正にして最善の解』が見いだされるでしょう」と期待を寄せた。

では、AI顧問を今後、日本にも導入すべきなのか。

酒生氏は「日本でも、ルーマニアを見習って、AI顧問を導入することで、
吉田松陰の説いた草莽崛起(そうもうくっき)』を実現して、
直接民主制に近付けるのではないでしょうか」と見解を語った。
この言葉は「在野の一人一人が草の根的に世直しをするという意味だという。

いずれ、ルーマニアを参考に日本を含めた世界中の民主主義国に
「AI顧問」が導入される未来が訪れるかもしれない。

ただ、忘れてはならないのは、AIを開発・プログラミング、
そして駆使するのは人間であるということだ。

悪意あるプログラマーが開発したAIが悪用される可能性も否めない。
AIが政治家の一部の仕事を代替しても、
「公正平等」な社会実現のために「善良な人間」の役割が
完全になくなることはないだろう。
ジャーナリスト・深月ユリア

【コメント】

ちっ ちっ ちっ ですよ、深月先生。

「AI」は「プログラマーが開発する」ものではありません。
プログラマーは「開発に携わる」だけなのです。
この違いが分からないと「AI」を理解できません


「AI」は出来上がった瞬間は「赤ちゃん」と同じです。
その後「学習」によって「賢く」なるのです。

 

つまり、「AI」に質問したらなんと答えるか、

「プログラマー」には分からないんです。

「学習」を間違えると「使い物にならない代物」になってしまうのです。
つまり、「AI」は「育て方」が重要なのです。
「善良な人間」が「AI」を育てなければ大失敗するのです。

 

「AI」は「正しい答えを出す機械」ではないのです。

 

【追記】

 

「AI」が代替するのは「政治家の仕事」ではなく「官僚の仕事」です。

「AI」が導入されて、いらなくなるのは「官僚」です。

 

ですから日本では

官僚はAI導入に大反対することでしょう。

結果、日本では政治への「AI導入」は大幅に遅れます。