■暴力団
「暴力あるいは暴力的脅迫によって自己の私的な目的を達しようとする反社会的集団」
■的屋(てきや)
縁日や盛り場などの人通りの多いところで露店や興行を営む業者のこと。
警察は、勝手に的屋を暴力団の起源の一つと定義している。
戦後の混乱期に的屋は、博徒・愚連隊と同様に闇市を縄張として、
覚せい剤の密売などの違法行為を行っていたと、警察白書に記している。
「テキヤ」は職業だが、「ヤクザ」は職業では無いのです。↓
■無宿(むしゅく)
無宿は、自給自足であった農村が貨幣経済の浸透により
商品市場として開拓されていった結果、はみ出していった「落ちこぼれ」である。
19世紀の地廻り経済圏に誕生した彼らは
封建社会において権力者より一切の保護を拒絶され、農村に住む事は許されず、
都市においても住居・就職のための後見人が得られない。
他者からの迫害についても訴えることすら出来ない存在である。
同時に「金さえあれば」衣食住においてなんとか凌いでいける時代でもあり、
このため生きるための手段として「バクチ」で生計を立てる
博徒の道を選ぶ無宿者が多かったとされる。
■博徒(ばくと)
賭博を常習とする者、または賭博をもって業となす者を指す。
客体である賭博より見た場合は博打を主催運営する者と賭客を指す。
社会的保護を得られない無法者、アウトローを指す場合が多い。
この無宿渡世人や博徒の事を、誰とは無しに「ヤクザ」と呼ぶようになった。
■やくざ
《三枚ガルタの賭博で、八(や)九(く)三(さ)の3枚の組み合わせで最悪の手となるところから》
- 役に立たないこと。価値のないこと。また、そのものや、そのさま。
- ばくち打ち・暴力団員など、正業に就かず、法に背くなどして暮らす者の総称。
『やくざ』を指す隠語・別称には
「ヤー公」「ヤーさん」「ヤっちゃん」「や印」「怖い人」「その筋の人」
「あちらのかた」「渡世人」「稼業人」「極道」「任侠」「筋者」「本職」「ホンマもん」
■任侠・侠客(にんきょう・きょうかく)
仁義を重んじ、困っていたり苦しんでいたりする人を見ると放っておけず、
彼らを助けるために体を張る自己犠牲的精神や人の性質を指す語。
■極道(ごくどう)
- 本来仏教用語で仏法の道を極めた者という意味であり、
高僧に対し『極道者(ごくどうしゃ)』と称し肯定的な意味を指すものである。
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江戸時代より侠客(弱いものを助け、強い者を挫く)を極めた人物を称える時に
『極道者』と称した。
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明治期の落語や劇では、素行の落ち着かない者、就労せず遊んでいる者を、
『極道』と呼んでいる。(穀潰し→極潰し→極道)
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現在、ヤクザものが自己を指して『極道』と言うのは、
暴力団組員と呼ばれるのを嫌うためであるとされる。
暴力団が極道を称するのは、
かつての侠客に憧れを抱いているのが理由であるとされています。
現在「ヤクザ」と「極道」は、ほぼ同意に取られています。
しかし、本来の意味は全く逆で、隠語として逆の言葉を使ったのです。
【追記】
■外道(げどう)
仏教用語で、悟りを得る内道(ないどう)に対する言葉である。
経典によっては「異道・邪道」などとも呼ばれる。
転じて、一般に道に外れた人全般も意味する。
つまり、ヤクザは「外道」と呼ぶのが相応しい。
しかし、面と向かって「外道」とは呼べないので、
皮肉を込めて反対語の「極道」と呼ぶのです。
【追記2】
■極悪非道
「極道」は「極悪非道」の短縮形である、と言うのは間違い、こじつけ、後付けである。