~学校のいじめ=会社のパワハラ~

①日大チアリーダー部監督
②日本ボクシング連盟会長
③日大アメリカンフットボール監督
④日本レスリング協会強化本部長
 
全部、同じパターン(構造)で、あるように見受けられます。
まず、一つ目は、「群れ」=学校・会社・組織・チーム等の問題。
二つ目は、「ボス」=○長・監督(リーダー・トップ)の存在があること。
 
基本的には「サルの群れ」における「ボスザル」と同じです。
「ボス」はどのように「群れ」を支配するのか…
 
まず、「ボス」は「群れ」の中で「一番偉い」存在でなければなりません。
その為に「ボス」は、自分に「逆らう存在」(いじめられ役)を
「群れの中から」排除攻撃・パワハラ・いじめ)しなければなりません。
 
「逆らう存在」がいなければ、わざわざ「逆らう存在」を作り上げます。
そして、その「逆らう存在」を「群れの中から」排除します。
「排除」は必ずしも「物理的」な排除でなくてもいいのです。
 
「群れの中から」排除することによって、自らの「権力を誇示」します。
そして、「ボスに従う」者は、ボスの「取り巻き」となって「ボス」助けます。
こうして「支配の構造」が生まれるのです。
 
この「群れの中から」が重要なのです。「他の群れ」の「若いサル」を威嚇した所で
その「若いサル」が属している「他の群れ」との「諍い」(抗争)になるだけなのです。
 
こうして「ボス」を中心とした「取り巻き」が形成され、「群れ」が「成立」します。
 
支配の構造」が生まれると、ボスは「取り巻き」を優遇し、
「逆らう者」には「制裁」を加えます。(継続的な権力の誇示)
すると「制裁」を恐れる「群れの一員」は「ボス」の支配下に入り身の安全を計ります。
こうして「強固な群れ」が完成するのです。
 
 
「彼ら」(①②③④)が「支配の構造」を知っていた(意識した)とは思えません。
「彼ら」は自分たちがされたことを経験(学習)として、
それが「正しいと思い込んでいる」のです。他の方法は思いつきません
一種の「アインシュテルング効果」と言ってもいいと思います。
 
「アインシュテルング効果」が起こってしまうのは、次の二つの傾向、つまり
(1)自分の考えを裏づけるものだけを見て、
(2)自分の見たもの以外の可能性を考えないこと、
が関係しているといえるでしょう。
 
 
しかし、「生物」には「ボスのいない群れ」も数多く存在します。
「昆虫」「魚」「鳥」「草食動物の多数」などです。個体が「群れ」になると、
それまでなかった個々の能力を超える「群知能」※1が創発します。
そうゆう存在は「彼ら」には見えていません。

 
※1
群知能(ぐんちのう、むれちのう、Swarm Intelligence, SI)は、
分権化し自己組織化されたシステムの

集合的ふるまいの研究に基づいた人工知能技術である。
「群知能」という用語は、1989年 Beni および Wang が提唱したもので、
セルラーロボットシステムに関して使ったのが最初である。