自由意志とは何か【第五章】

感情の足し算

 

【命題1】感情は足し算が出来るのか
 
【第1公理】感覚は足し算が出来る。
      例:甘い+酸っぱい=甘酸っぱい
 
【第2公理】感情は感覚の一種である。
      例:怒りを感じる。悲しみを感じる。
      (感情とは「気持ち」とか「感じ」のこと)
 
【第1公理】と【第2公理】により、感情は足し算が出来る事が証明された。
 
【第1定理】感情は足し算が出来る。
 
①「愛情」+「殺意」=「天城越え」(石川さゆり)
 
♪誰かに盗られる くらいなら あなたを 殺していいですか
 
作詞:吉岡治
 
(杉下左京:談)

まあ確かに、愛情のもつれからの、殺人事件は多いですよねぇ
 
従来は「愛情」が無くなって「殺意」が生じた、と解釈していましたが、
 
「愛情」と「殺意」は、同時に現れる事もある、ということでしょうか。
 


②「大嫌い」+「大嫌い」+「大嫌い」=「大好き」(モー娘。)\(-_-;) オイオイ
 
③食べてしまいたいくらい好き=食欲+性欲愛情\(-_-;) オイオイ

 

 

 
え?【第二公理】は納得できない?自明の理だと思っていましたが…
 
【命題2】心の”痛い”(感情)は、体の”痛い”(感覚)と同じである。
 
では、ドラマ『アンナチュラル』の三澄(石原さとみ)と中堂(井浦新)に議論してもらいましょう

 
中堂「確かに”痛い”という同じ表現(言葉)をしているが、
   心が痛いと体が痛いは全然別だ。体が痛いときは、体に物理的変化があるが、
   心が痛いときは何処にも物理的変化などない。
   例えば、骨を骨折したとか…」
 
三澄「骨を折ったか、骨折したか、どっちかにして!」
 
中堂「うるせぇ、バカ!」
 
三澄「じゃあ、幻肢痛はどう説明するわけ。「実際に無い」手や足が痛くなるのは…
   ”痛み”は、そもそも脳が感じてるだけ!局所麻酔をすれば、体に物理的変化が
   あっても、脳がそれを理解しなければ、存在しないの!分かる?」
 
中堂「そのくらい、分かってるさバカ!」
 
三澄「心の痛みも体の痛みも、脳が痛いと感じているだけなのよ!」
 
中堂「じゃあ、脳の何処で感じてるんだ?体の痛みは神経という感覚器官があるけど
   心の痛みを感じる感覚器官はどこに有るんだ。」
 
三澄「そ…それは…」
 
三澄「ほーらみろ、それが答えられなければ、話にならん」
 
三澄「今はまだ見つかっていないけど、私の《予想》では、グリア細胞(※1)だと思う」
 
 
 
※1 【グリア細胞】
 
私たちの脳内には1000億個のニューロン(神経細胞)が存在する。
しかし、ニューロンは脳内の全細胞のわずか15%に過ぎず、

残りの脳細胞はグリア細胞である。つまり、脳の85%がグリア細胞
 
グリア細胞は、

比較的静的な役割を演じることでシグナル伝達に貢献すると考えられてきたが、
近年になって、多種多様な神経伝達物質の受容体が発現していること、
受容体へのリガンド結合を経てグリア細胞自身もイオンを放出するなど、
これまで神経細胞(ニューロン)のみが担うとされてきた

シグナル伝達などの動的な役割も果たしていることが、
次々に示されてきている。
 
参考文献 「もうひとつの脳」 2018/4/18 発売

 

脳内現実理論《目次》

 


 
追記1
 
感覚[情報]や感情[情報]が足し算[統合]出来るという事を

「情報統合理論」と名付け…\(-_-;) オイオイ
え?だめ?じゃあ「新情報統合理論」では?\(-_-;)新加勢大周か!
しょうがないなぁ、とりあえず「感覚・感情統合理論」略して「感感統合(新語)」にするかな。
 
 
追記2
 
クオリア問題」または「意識のハードプロブレム」は「感覚・感情統合理論」により解決。
まあ「脳内現実理論」で既に解決済のことですけど、より詳しく説明できます。
 
クオリアの例
「イチゴのあの赤い感じ」
「空のあの青々とした感じ」
「二日酔いで頭がズキズキ痛むあの感じ」
「面白い映画を見ている時のワクワクするあの感じ」

 

ってゆうかぁ「クオリア」という概念を必要としないのよね。 by 三澄