自由意志とは何か【第四章】

合理化とは

 

命題Ⅰ(論理学で,真か偽かの判断を言語で表したもの。)
 ①ある身体システムは情報を統合する能力があれば、意識がある。
 
第一の公理(命題を導きだすための前提としての仮定)
 ①意識の経験は、豊富な情報に支えられている。
        つまり
 ②ある意識の経験というのは、無数の他の可能性を、
    独特の方法で排除したうえだ、成り立っている。
        いいかえれば、
 ③意識は、無数の可能性のレパートリーに支えられている
        ということだ。
 
第二の公理(命題を導きだすための前提としての仮定)
 ①意識の経験は、統合されたものである。
 ②意識のどの状態も、単一のものとして感じられる。
       ということだ。
 ③ゆえに、意識の基盤も単一のものでなければならない。
 
「第一の公理」と「第二の公理」を組み合わせると
  理論のかなめとなる「命題」が得られる。
 
命題Ⅱ
 ①意識を生みだす基盤は、
  おびただしい数の異なる状態を区別できる、統合された存在である。
       つまり
 ②ある身体システムが情報を統合できるなら、そのシステムには意識がある。

 
 
 
なんじゃこりゃあ!\(-_-;) ジーパンか!(太陽にほえろ!)
 
いやいや、これはもしかしたら誤訳かもしれない…
 
自分の常識に反した主張にこそ、耳を傾けなければならない。\(-_-;)ダーウィンか!
 
何度も読み返してみる……非論理的…非科学的…支離滅裂…
 
だめだこりゃ\(-_-;)いかりや長介か!
 
 
 
理論の根拠となった「分離脳」
 
 てんかん患者の「昔の治療」に
 右脳と左脳をつなぐ神経を切断するものがあった。
 その手術を受けた人への実験だ
 ・右脳は左耳から情報が伝わる 
 ・左脳は右耳から情報が伝わる
 ・右脳と左脳は切り離されているのでそれぞれの情報は伝わらない
 左耳(右脳)へ「あちらに歩いてください」というと
 そのひとはその方向へ進むのだが
 その歩いている途中で
 右耳(左脳)に「どうして歩いているのですか?」と聞くと
 その人は「ジュースを飲みたいと思ったから」
 と回答したというのだ
 その進む先には自動販売機があった…

 
歩く指示を受けていない「左脳」はとっさの判断で「意味づけ」した、(゚ー゚)(。_。)ウンウン
とでもいうのだろうか。 w(゚o゚)w エッ!
  
著者には、人格が二つに分かれたように見えたのだ。
患者自身は、相変わらず自分はひとりだと思っているのに。
バッカじゃないの\(-_-;)『ドS刑事』の多部未華子か!

 

 
これは、単に心理学でいう「合理化」(※1)に過ぎない。と思う
もっとも、心理学では「悪い現実」を「嘘の現実」に「合理化」する。
と、言ったような意味で使いますが、
 
人間にはもともと、「結果」に対して「原因」を「後づけ」する傾向があると思います。
 
つまり因果律の「原因」→「結果」ではなく、
脳には「結果」から→「原因」を探る、傾向があると思うのです。
(なぜ、こうなってしまったのだろう?と考える!)
 
 
※1 【合理化】とは
心理学の用語で、自分にとって都合の悪い現実を、
事実と異なる理由で隠蔽・正当化するなど、心理的自己防衛を図ること。

 

脳内現実理論《目次》