自由意志とは何か 序章
 
『刑事ゆがみ』
「刑事ゆがみ」とは、井浦秀夫による日本の漫画である。
2017年10月12日から フジテレビ系でテレビドラマ化された。
主演:弓神 適当(ゆがみ ゆきまさ)浅野忠信
 
第5話「因縁寄生支配宿敵」
 
■「あなたの人生は本当にあなたのものでしょうか
  あなた自身の意志で人生を切り開いていると思い込んでないですか」
 
□「思い込むもなにも、自分の人生は自分のものでしょ」
 
■「それはただのファンタジーでしょ
  あなたの人生は実は他人によって決められているんですよ」
 
□「ふん、ばかばかしい」
 
■「昨日あなた何されてました」
 
□「昨日?昨日は非番だったんで昼過ぎまで寝て、
  夕方、駅前のスーパーに行って、鍋でも食べようかなと思って…」
 
■「どうして駅前のスーパーにしたんですか?」
 
□「チラシで生牡蠣の安売りを知ったから」
 
■「つまり、あなたの行動はチラシが決めたという…」
 
□「いやいや参考にしただけです」
 
■「じゃ何で牡蠣にしたんですか?」
 
□「いや…それは…今年の牡蠣の身が大きいと…」
 
■「ふーん、テレビの受け売りだ。それもあなたの意志じゃないでしょ」
 
□「いや!テレビじゃねえよ、インスタで知ったんだ!」
 
■「ハッハッつまりね、あなたは何一つ自分で決断してないんです。
  そこに漬け込むのが詐欺師です。
  あなたのように情報に流されやすい弱い人間に。
  まるで寄生虫のように…」
 
□「何が寄生虫だ!自分の人生くらい自分で決める!」
 
 
「はい、そこまでーー!」菅能理香(稲森いずみ)が
興奮する羽生虎夫(□神木隆之介)を止める。
詐欺師のマリッチ(■リリー・フランキー)による勉強会であり、
羽生はひっかかりやすいと認定された…。

 

脳内現実理論《目次》

 


 
<ロイコ事件>
 
7年前に花道署管内で一家が襲われて夫婦が殺害。
河合武、河合伊代(かわいいよ)が死亡。
生き残ったのは12歳の一人娘。
事件の状況は横島不二実の小説「ロイコ」に類似しており、
事件の現場には目が膨れ上がった「カタツムリ」が血で描かれていた…

 


 
【ロイコ】
 
ロイコクロリディウム(学名:Leucochloridium)は吸虫の属の一つで寄生虫
 
カタツムリの触角に寄生してイモムシのように擬態し、
だまされた鳥がこれを捕食し、鳥の体内で卵を産み、
鳥の糞と共に卵が排出され、その糞をカタツムリが食べて再びカタツムリに侵入する。
 
一般のカタツムリは鳥に食べられるのを防ぐために 暗い場所を好む が、
この寄生虫に感染したカタツムリは、なぜか 明るいところを好む ようになる。
 
カタツムリは「自分の意志」ではなく、「ロイコに操られている」のではないか…