クローン犬は2005年に韓国で初めて誕生。
その後、アメリカではクローンペット事業を開始。
犬なら5万ドル(約540万円)でクローンが作れる。
 
バーブラ・ストライサンド(アカデミー賞・グラミー賞受賞)さんは
14歳で亡くなったメス犬の「サマンサ」のクローン犬を作ってもらった。
 
アメリカでは
「絶対ダメだろ。生に対する冒涜」
「ペットや人の死を乗り越えてこそ、人は前進することが出来る」
「飼い主の寂しい気持ちの為に命を作るなんてありえない」
「別に他人に迷惑かけないんだったら勝手にすればいい」
「他人が口出しすることではないと思う」
「彼女の人生だからほっておけばいい」
といった賛否両論の声があがっている。

 
 
 
昔、体外受精を「試験管ベビー」などと呼んで、大論争になったことがあった。
しかし今では、ごく普通の不妊治療になっている。
 
でも「クローン人間は別」と考えている人が多いと思う。
DNAが同じなら、全く同じ人間が生まれる」とでも思っているのだろうか。
これはもう「DNA信仰」と呼ぶしかない。
 
 
 
アニメ(漫画)の「タッチ」を思い出してほしい
上杉達也、上杉和也は双生児
スポーツにも勉強にも真剣に取り組む弟の和也
何事にもいい加減な兄の達也
 
同じ家で育ったのだから、環境もほぼ同じ。
DNAが全く同じ一卵性双生児でも、全くの別人である。
一人死んでも、DNAが同じ人間がもう一人いるからいいじゃないか 
とは、だれも思わない。
 


ヒトの体細胞の数は37兆個と言われている。
一方、ヒトの腸内微生物の数は約100兆個である。
 

ヒトの遺伝子の数は2万4000個である。
一方、人体に棲む微生物の遺伝子の総数は440万個である。
※参考文献「失われてゆく、我々の内なる細菌」「あなたの体は9割が細菌」
 
DNAが全てを決めるのなら、「人間は微生物によって決まる」ことになってしまう。