皆さんは、目の前の景色が突然別の景色に変わったり、その場所の未来が見えた経験はありますか?
今回は札幌のススキノで起きた不思議な出来事で、あるお店の未来が見えたお話です。

 

ある時、親戚のAさんから札幌のススキノでお店をやりたいので、テナント募集が出されてる物件を一緒に見てくれないかと相談を受け一緒に見に行きました。
Aさんがお店の鍵を不動産さんから預かり私と一緒にお店に入ろうと2人で入口に立った瞬間、
突然「バン!!」
っと辺りが真っ暗になりました!
私は『 ビックリ!!! 』しましたが、
すぐパッと明かりが付き、「あれ停電かな?」と思って気にせずにいました。
一緒に行ったAさんは何事もなく鍵を開けて入ろうとしていました。

それから一緒にお店の中に入ってからAさんに、
「さっきいきなり真っ暗になったけど停電だったのかしら?」と聞いたところ、


「何の事?」

とキョトンとした顔をして、
「別に暗くならなかったけど」

と言い、あまり気にもせず
「ところでお店の中を見てどう思う?」

と聞かれました。

お店のなかを見回したところカウンターがあり、ボックス席が5席で、小ぢんまりしてそこそこ綺麗で素敵なバーという感じでした。
ですがAさんには悪いのですが、お店の前に立った瞬間に何故か真っ暗になったので『直感でやめた方がいい!』と感じて、
「ここの場所はあまり良い場所じゃないと思うわ・・・」
と正直に話したところ、
「えっ・・・何で?」

とAさん。
「ごめんなさい私の直感はよく当たるの」
「さっき入口の前で突然真っ暗になったのは『やめた方が良い!!』というメッセージなのよ」
と言葉が勝手に出てきました。

Aさんは

「何か変なこと言うねえ」
「でもオーナーの方がとても安くしてくれたんだよ」
「それで、ここのお店の話しは受けようと思って」
「中は綺麗だし気にいったし場所もススキので、まあまあ良いしね」
「なのにどうして、止めた方がいいって言うの?」


と聞かれました。


「ごめんなさい」
「直感的にあまり良い感じがしなく」
「以前にも同じようなことがあって・・・」

と話しましたが、


「そうだったのかい」と・・・
でもAさんは気にせず結果的にお店をオープンしてしまいました。

しかし、お店をオープンして1ヵ月を過ぎた頃からトラブルや色々な問題が起こり始めました。
その結果お客様は全然入らなくなり、

結局3ヶ月位でやめて閉店してしまいました・・・

 



その後、そのAさんはどうしてもお店をやりたいようで金銭的にも余裕があったのか又、私に相談があると言い地下鉄のすぐ側にとても繁盛しているレストランがあるんだけど、
そこを知り合いがお安く譲ると言うことで一緒に見に行ってくれないかと言われました。
そのレストランの経営者はAさんと知り合いで、その方はこれから結婚することになっていて札幌から離れるから譲りたいとの事だったそうでした。
私はAさんとそのレストランを一緒に見に行くきました。
駐車場に車を止め、そのレストランの周りを見ると地下鉄の出口から出ると2分位のとても良い場所でした。

ですが、私と彼がレストランの入口に立った時に、
『 ビューーー!!!』
ものすごい風が吹いて、目にゴミが入りそうになり目をつぶりました。
目を開けた時には、そのレストランはなくなっていて、『草の生えた空き地』のようになっていました。


『あれ、レストランはどこにいったの?』
 

と思っているうちに、
また強い風が吹いたので目をつぶりました。
風がやんだので目を開けると、先ほど見えた草の生えた空き地はなくなっていて、レストランの入口の前に立っていました。
Aさんは既に早々とレストランの中に入っていて振り返り、

「何しているの早く入りなよ」
「コーヒーでも飲むかい?」


と言うので座ってコーヒーを注文しました。
中の状況を見ると結構大きいレストランで、たくさんのお客様が入っていて繁盛していました。

レストランはAさんの知り合いなので、安くするので居抜きで買ってもらいたいとのことでした。
中は綺麗で内装をしなくても良いし、かなり安い金額でいいよと言ってくれたそうです。
保証金は高かったのですが、お店を辞めるときには保証金は戻るという内容でした。

場所もよく盛況店で反対する理由はなかったのですが、
前と同じように店の前に立った瞬間、お店がなくなっていて草の生えた空き地の景色を見たことがとても引っかかりました。
そのことをAさんに正直に話しましたが、


「夢でも見たのかい」
「変なことばかり言うね」


と笑い飛ばされました。

結局、Aさんはそのレストランを譲り受けオープンしました。
オープン当時は私に手伝ってほしいと言う依頼があったのでお手伝いを度々していました。
ところがオープンして2、3ヶ月してから色々な問題が起こりはじめました。
何とか努力していましたが、結局お客様も減ってきて売り上げも低下してしまい

1年半位で閉店しました。
 

店を辞めたら戻るはずの?保証金のは、大家さんが返してくれなくトラブルになり裁判沙汰になってしまいました。


後で聞いたのですがその大家さんは、その辺の土地やマンションを持っているお金持ちの人で色々な人とのトラブルが多い人だそうでした。
またかなりの変人で、トラブルで裁判になったときには大嘘をでっち上げ、色々な邪魔をし私服を肥やしている人だと言われていて


「ビックリ!」

 

しました。

その後の裁判中は大家さんは嘘ばかりの作り話しをした挙句、弁護士さんを頼んでいたのですが、その弁護士さんを差し置いて自分で作った嘘話の内容を裁判長に話していました。
その姿を見てまた
「ビックリ!!」

でした。
裁判をした時に大家さんは色々な嘘を言い、辞めたお店をボロボロにして汚くしたので、綺麗にするため改装費用が4百万円かかったのでお金は返せないとまた作り話しをしました。
その話は大家さんの嘘で、綺麗なままで使ってくれたのでこのままで良いと言ったのでお店はそのままで返しましたが、
その後すぐお店は改装して大家さんが経営する回転寿司屋さんにしていました。
その回転寿司屋さんは、程なく倒産し閉店したままになっていたのです。

裁判が長引く中、

ある夢を見ました。


その夢と言うのは、ある男性が私を訪ねてきて何か言ってるような夢でした。
『なんだろう?』
と思っていたのですが意味もわからず夢なので忘れていました。
が、後にその理由が分かることになります。


Aさんと私は、裁判中に色々な作り話を言っている大家さんに大変びっくりしていました。
また具合が悪いと嘘を言い、裁判には出てこないで何度も引き延ばしていましたが、それは嘘で近所の人が元気な姿を何度も見ていたそうです。

ある時、そのレストランを大家さんに頼まれ中を壊し内装工事をした社長さんが、私達の状況を知り何故か私を訪ねてきて裁判に協力したいと言って下さいました。
(お店にいた私を見て私が経営者かと思ったらしいです)


その時に
『あぁ、あの時に夢で見た光景だわ!』
『やっぱり正夢だったんだわ』

 

と思いました。
大家さんから依頼があり内装工事をした社長さんも騙されて工事費は払ってもらえず困っていたところ、近所の人達から状況を知ったそうでした。
レストランの中を見たところ内装はとても綺麗で改装するにはもったいないと思ったそうですが、改装してほしいと大家さんから頼まれ引き受けたと言うことでした。
その後、工事が終わった後、
「工事費代は4百万円と領収書を書いてくれ」
と頼まれたそうです。
「書いてくれないと工事費代金は払わない」
と言われたので、それで仕方なく書いたとのこと。
工事費代金は領収書を書いた金額の半分払うと言われ、代金をもらえないと困るので仕方なく400万円と領収書を書いて渡したとの事でした。


ですが言われた通り領収書を書いたにも関わらず、お金はまったく払ってもらえなかったそうです。
それでレストランは綺麗だったとことを裁判で証言をしてくれました。
また他に今まで騙された人たちの協力により、色々な嘘が暴かれた事と、知名度の高い弁護士さんを頼んだ事もあり裁判では時間がかかりましたが勝利しました。

私はたまに彼に頼まれレストランの仕事を手伝っていたので、色々な内容を知っていました。
解決した後、Aさんは落ち込み、


「これから商売をするときは私の言うことを聞くよ」
 

と言いました。
その後、彼はレストランはやめて違う商売をしています。

2年ほどかかった裁判では大変勉強になりました。
人間として真面目に常識あることをやっていれば、色々な人たちの助けにより正義が勝つ!と思いました。
ドラマや映画で裁判になる場面を見ると、今までテレビの中で何気なく見ていたことが経験により深く考えるようになりました。
人生は最終まで色々な経験から学び成長し悟っていくのだと心から思いました。


Aさんがレストランを辞めた後、大家さんがお寿司屋さんを経営しましたが倒産して売りに出されていると聞いていました。
その後、Aさんの車で偶然そこを通った時に見た景色は
『草の生えた空き地になっていて私が見た光景だったのです!!』
Aさんは、車を止めて私の顔をじっと見つめてビックリしていました。
もちろん私も
ビックリ!!
しました。


初めてそのお店に行った時に未来に起きることが見えたのかは、今もわからなくとても不思議な出来事でした。


皆さんも未来のことが見えたことがありませんか?

今回もご覧いただきありがとうございました。
よろしければ次回もご覧いただければと思います。