いつの間にか私は金銭面で困る事は

無くなっていた。

殆ど仕事と家の往復しかしない人は

お金を使わない。贅沢はしない。

身の丈に合った生活。

自然と貯蓄額は増えていく。



あんなにお金に日々困ってた過去が

何だったんだろう?


そんな事を考えるている頃、

テレビでは過払い金の

CMが頻繁に流れていた。


私はその過払い金と言われる時代に

キャッシングをしていた。

精算してから全て現金で生活してた。

もうあの苦労はしたくなかったから。

クレジットカードが無くても

そんなに不便はない

クレジットカードもキャッシングも

自分のお金ではない。借金

他所様のお金だ。


考え方は人それぞれ

それでも私は現金派だった。



会社で同じ位の年齢の人と話してた時

ふと出て来た言葉。

その人は全てクレジットカードで

支払いをしている話

毎月の支払いが怖いと笑いながら話す。

私がクレジットカードは持っていない

そう伝えると

その年齢でスーパーホワイトは

まずくない?と言われた。


スーパーホワイト。

それはこれからクレジットカードを

作りたくなった時、私の年齢では

信用情報が何も無さ過ぎて作れない場合が

ある事を初めて知った。



急に気になった。

自分の信用情報。



胸騒ぎをした時に外れる勘は少ない。

私は自分の信用情報を全て

取り寄せた。


そこには私の知らない信用情報が

綴られていた。

私はブラックリストの人だった。

胸騒ぎは当たってしまう。



身に覚えのない消費者金融の名前。

キャッシング延滞履歴と契約日

私は契約した覚えもそのカードを

見たことも持ったこともない。


契約日はあの家を出る少し前だった。


何となく繋がった。

そんな事をする人は1人だけ。

夫しかいない。


夫は私の知らない間に

私の名義でカードを作り

キャッシングを繰り返し滞納。

それをずっと放置された結果が

ブラックリスト。


人の鞄やお財布の中身まで覗かれてた

そう思うとゾッとする。

何より簡単にカードが作れてしまう

時代に更に怖くなる。

今はそんな事は出来ない時代。



夫婦である以上夫を裁く事は出来ない

夫に連絡する気持ちそんな事しても無駄

責めた所で認める人じゃない。

今まで気付かない私が悪い。

名義は私だ。自分で解決しなければ

いけない問題。


どうしよう。

ネットで調べていくとある弁護士事務所に

たどり着いた。

藁にも掴む思いで電話をし

状況を話す。


延滞をしてから10年以上の時が

過ぎていた。

私の所に連絡も手紙も来ていない。

偶然にも時効が出来る事を知る。


私は弁護士に直ぐ依頼した。

今はクレジットカードを持つことも

ローンを組むことも出来る。




私の夫はそんな人

嘘に嘘を塗り固める人

そしてその嘘の詰めが甘い。

嘘がバレると逆ギレする夫。

自分の都合の良いように話を理解し

都合の悪い事は全て誰かのせいにする。

謝る事を知らない夫

人の優しさに感謝しない夫

自分が全て正しい夫

家と外では別人の顔の夫。

どうしたらあんな人間が出来上がるのか

もう分からない。




夫の良い所が今でも見つからない。











アラフィフ日記ランキング