娘からのLINEは直ぐに
返ってきた。

ありがとうと一言。

私は更にLINEする。
誕生日プレゼント何か欲しい物ある?

娘は洋服が欲しい。
そう返信が返ってきた。

忘れていた。
娘は自分で洋服が選べない。
いつも一緒に買いに行っていた事を。
夫はそこまで気が回っていたのだろうか?

大学生に制服はない。
夫は洋服を持たせたのだろうか?
それとも選べない娘に現金を
渡したのだろうか?

姉は子供に娘を欲しがっていた。
生まれたのは男の子しかいない。
実家に戻った娘を可愛がっている事を
知っていたがそこまでするだろうか?

頭がクラクラした。

私は立ち上がり
娘に似合いそうな服を探した。
店員さんに訪ねながら
今流行っている洋服はどんな物か
この年齢でどんな体格のサイズ
悩んで何種類かの洋服と鞄、靴
それぞれ購入し

合わせられるようにまとめながら
荷物を梱包していった。

もう関係を修繕する気はなかった。
少しでも喜んでくれればいい。
いつか会えればいい。
そんな単純な思いで洋服と少しの金額
を送った。


それが間違いだったのかも
しれない。
それが私の甘さだったんだ。

それから少ししてLINEを私は
一度変えた。
電話番号では検索出来ない
私のLINEからは娘の名前が
消えた。


アラフィフ日記ランキング
アラフィフ日記ランキング