お互いに椅子に座る。


娘がもうあの学校に行けない事は
分かっていた。

現実から目を背けたかった。
それでも受け入れなきゃいけない。
逃げられない真実。

私は疲れていた。
それでも平気な振りをして
これからどうする?
なにしたい?と明るく娘に問いかける。


娘は黙ったまま。


ただこの話は夫に言わなきゃいけない。
その事も私は娘に話した。


その話をした時娘は
拒否反応をした。
家には帰りたくない。
そう呟いた。
小さな頃から不安になると
するクセを娘はしている。
多分娘は気付いてない。


わかった。ひとまず言わない。
娘は安堵した。
それでお互いに納得した。



まずはやりたいこと探そう。
そう娘に伝えた。


娘には外に出る勇気を持って欲しい。
そんな思いから出た言葉。


好きなところに遊びに行ってもいいよ?
そう伝えた。


まだ何から始めたら良いか分からない娘。


まずは買い物行こうか?と娘を誘う。
2人で買い物をする。

久しぶりに
娘の好きな飲み物を買って飲む。

2人の時間。

私は戦友にだけ事情を伝えた。
戦友にも娘がいた。
機転が気く戦友は
少し休んで娘の側にいるようにと言う
同時に大丈夫?と心配される。
どうしても駄目な時だけ電話するねと
言われた気がする。


そして私は少しの間会社を休み
娘と2人の時間を過ごした。

一緒にテレビを観て笑ったり

同じ空間に居るのに
お互いに思い思いの事をしていたり。

変わらない日常を娘と過ごしていた。






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