子供が一歳半になっても
生活は変わらない。

周囲からは
実家に住んで親孝行な娘。
早くに結婚をして幸せな人生。
何の苦労も無い暮らし。
そう思われていた。

中身は全く違うのに。
当時プライドの高かった私は
それを取り繕うのに必死だ。



私の心のは何も満たされてない。
今考えると贅沢な話だ。


そんな時、母親から提案を受けた。


専門学校に行かないか?

母親は私だけ進学させなかった事を
悔やんでいたのだろう。
己の自己満足を満たす為に
提案してきた。
その時間は夫と一緒に子供を見てくれるとも提案された。


それは夜間の調理学校。

全く魅力的な話じゃなかった。


ただ
ひとときでも
自分の時間が出来る。

この毎日の日常から解放される。
そう思った私は邪な提案を受け入れ
学校に通う事になる。



学校は久しぶりだ。
不安だったが夜間なので
年齢や職種が様々でいらない不安は
直ぐに消えた。
何もかもが新鮮だった。
通学に通うのに交通費が掛かる事以外は
楽しかった。

学校に通い始めた私は
少し元気になった。
ただ、この資格を取っても
向いていない。そう思っていた。

無事に卒業した私は
元の生活に戻る。

そんな時
姉からも提案を受けた。
会社の社員食堂で働かないか?

調理師の朝は早い。
夫を朝送り出す時間より
早い時間が出勤時間。
学校には行ったが、元々この仕事は
向かないと気付いていた。

話は勝手に進み
面接までした。
全く気乗りしない面接に誰がやる気になるだろう?
絶対値の姉に逆らわなかっただけ。
勿論面接は落ちる。
姉の激怒が始まる。

そもそも頼んでない。
そう思いながら姉の話を
下を向いて聞いている。

今でも姉のこの行動には
理解が出来ない。






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