子供が1歳を迎えた。

まだ歩かない。
歩けるけどしっかり歩けない。

他の子供は歩けているのに。

子供の成長は違う。
そんな事にも気付かない幼稚な母親。


子供が可愛くない訳ではなかった。
ただ、心の何処かに誕生させてしまった
事を後悔していた。

表面では仲良し夫婦だが
夫が気に入らなかった。

夫とはお金でいつも揉める。
お金が無い若い夫婦は
私の実家に寄生虫の様に暮らしていた。
毎月12万円のお給料で
生活はカツカツ。
賞与も少なく生命保険や車の保険、税金で
無くなる。
お金など貯まらない。


この家からも出たかった。
実家だが好きに料理も作れない。
全て同居している母親の
機嫌を損ねない様に
気を遣う。
寄生虫は静かに過ごすしかない。


夫は結婚当初
車は実家の車を使っていて
自分のは所有していない。


ここは田舎だ。
車が無ければ何処にも行けない。
私の車を通勤に使っていた。
新しい車など買える余裕などない。


少ないお給料の半分を
お小遣いで持っていかれる。
賞与も持っていかれる。


私はいつも同じ洋服。
新しい洋服を買う余裕などない。


欲しい物など何も買えない暮らし。


こんな筈じゃなかった。
もっと違う生き方があったんじゃないか?

常に誰かと比べて
惨めだった。


未熟な私は
常に隣の芝生が青くみえていた。
いつもその隣の芝生に行きたかった。
羨ましかった。





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