看護師として17年、
病棟やICUより好きで、いちばん長くいた手術室。
『手術室には看護はない』
と、手術室への配属を嫌がる若手看護師も多い。

手術室看護師にしかできない看護はたくさんある。
もちろん器械出しは楽しいし、大好き。

でもそれだけじゃなく、
手術前日には
患者さんが安全に、
そして少しでも安心して手術を受けてもらえるように、
患者さんに会いに行きます。

手術が安全に行えるように、
カルテを見て、術前訪問をして必要な情報を集める事はとても大事な仕事。

でも、それだけじゃなく、
患者さんの不安を少しでも軽減できるように、『○○さんの手術を担当させて頂きます』と、患者さんのところに挨拶に行きます。

手術を受ける患者さんは不安だろう。
私が顔を見せに行く事で少しでも不安を軽減できたら…

そう思って術前訪問に行ってはいたけれど、

今回、自分が手術を受けて感じた。

『あなたの手術を担当させて頂きます』と、手術室看護師が来てくれる事が、どれだけ安心できるか、どれだけ心強いか。。






正直、私が手術した大きい病院では、術前訪問をやっていないと思っていたんです。
こういう大きい病院では症例が多くて忙しすぎて、やっていないんだろうな、と。
でも、手術当日に来てくれた。


それによって、こんなに安心できるとは…


ある程度大きな手術をされる患者さんには、ぜひとも術前訪問に行ってあげてほしいなぁと願うこの頃。

『業務だから』ではなく、今まさに手術を受けようとしている、患者さんその人、
の気持ちを考えて行ってあげてほしい。

『ある程度大きな手術』と言ったのは、局所麻酔の手術などの術前訪問まで行くには、マンパワーが足りないから…。
理想を言えば、全症例行けるといいんですけどね。


『乳癌と診断された日』の記事はこちら