誰も いない 商店街

それが キミと初めて 出逢った 場所

ボクは 何を話して イイのか 判らなくて

困らせる 言葉を 言っていたかもね

キミの 苦笑い やるせなくて

その ほくろを 見る度に

そっと髪に 触れた あの時 あの夜

ふたりしか 判らない あの時 あの夜



夏の風 吹いてる 高速

それは キミと初めて 通った 場所

ボクの 何処が好きなの 全部なの 泣かないで

そっちを 向かないでよ 恥ずかしがらないで

キミの 涙が 切なくて

その ひとみが 潤む度に

そっと手のひら 触れた あの時 あの夜

ふたりしか 判らない あの時 あの夜



冬の雪 舞い散る 公園

それは キミと初めて 行った 場所

ボクと あすを作ろう 過去なんて いらないよ

ふたりで 愛と夢 ずっと語って行こう

キミの 笑顔が 嬉しくて

その えくぼが へこむ度に

そっとくちびる 触れた あの時 あの夜

ふたりしか 判らない あの時 あの夜






ふあ




時に激越で時に静穏な

微笑みが私を戯れさせる

別にどんな波でも構わない


水飛沫が泡粒となり

消えて行く瞬間は

甘い贅沢な"時空間芸術"


海岸線から向こう側の

君の中をこのまま

彷徨って歩いて生きたいよ




ふあ

生きている限り


昨日は毎日、終わって行くけれど


今日は毎日、始まって行く


ただ流されているだけなのか


自ら明日を作るのか


君が、僕が、見て行くモノは


壊すのも築くのも


案外、簡単なのかも知れない


未来は尽きなくて


大事なのは過去よりも


プロセス





ふあ




風に煽られた髪が頬に触れる度に


爪が口元で小さな音を立てる


傘を忘れてしまって退屈だよ


空から雨はどんどん落ちて来る


隣で恋人同士がKISSをした


私は小説を左手に持って


君が書いた1頁をめくり


片隅に自分の好きな言葉を見つけ


目でなぞって喜んだ


誰にも教えない耐え難い幸せ


それは無音で柔らかな時


見上げたら知らぬ間に太陽が笑っている




ふあ


一言ぽつりと理由を教えてくれた


背中に残った深い傷跡の事


微笑み伏せた視線の奥の密かな潤みは


それ以上は問いてはいけないと思った


苦く脆く崩れて見えるこの場所で


描いたふたりの夢が消えそうになって


時計の針が回る度に君の姿を探す


らしくない鬱陶しさに見舞われて


秋の紅い陽は私の情炎を慰めながら


止まりそうな心臓の震えを蘇生する





ふあ