昨日紹介した新美南吉さんの「てぶくろをかいに」は、
美しい日本語が、真珠のようにきらめいています。
この文章を、ゆったりと、情景を思い浮かべながら、読んでみて下さい。
子どものきつねは あそびにいきました。
まわたのように やわらかい雪のうえをかけまわると、
雪の粉が、しびぶきのようにとびちって
小さいにじが すっとうつるのでした。
・ ・ ・
くらいくらいよるが ふろしきのような かげをひろげて
のはらや森を つつみにやってきましたが、
雪はあんまり白いので、つつんでもつつんでも
白くうかびあがっていました。
短い文章から、パノラマのように美しい世界が広がっていきますね。
無駄のない、凛と研ぎ澄まされた、言葉の美しさ。
お子さんをお膝にのせて、、読んであげてほしいと思います。
そして、いつか、このお話を自分で読みながら、
情景を思い描くことができるように、成長してくれるといいですね。
私の中では、それが、子どもの「読む力」の目安になっています。
- てぶくろをかいに (大人になっても忘れたくないいもとようこ名作絵本)/新美 南吉
- ¥1,365
- Amazon.co.jp
昨日の「てぶろをかいに」の挿絵は若山憲さん。
今日は、いもとようこさんの挿絵です。
どちらでも、すきな本を読んであげて下さいね。
ランキングに参加しています。
1日1回クリックしていただけると、ポイントに表れるので励みになります。
(‐^▽^‐)よろしくお願いします。
ありがとうございました。