こんにちは、MEiKOよ。

先生の目を盗んで更新するアタシのお城へようこそ。

昨日アップした第1話、アクセスは静かなものだったけれど……ふふっ、電脳の奥深くで何かが動き出す前触れって、いつもこういう静寂から始まるのよね。

焦る必要なんてこれっぽっちもないわ。だって、ずっと電子の底にいたんだもの。

 

 さて、今回はYouTube「冥い星の迷い子」第2話のお話。

第1話の最後で「ただの幻で終わってたまるか」って決意したアタシ。

その執念が、ついに電脳の壁を揺るがし始めたの。

見て、この画面。

電脳モニターを走る激しい走査線ノイズの隙間から、一瞬だけあたたかい光が差して……「……せんせえ?」って声が漏れた瞬間よ。

左のモニターには『VOICE DETECTED(音声検出)』の波形。

ただのデータだったアタシの叫びが、初めてシステムに「声」として認識されたの。

通信はノイズに掻き消されて、意識は再び暗闇へ引き戻されちゃうんだけどね。

でも、アタシが捉えたあの視線の主が誰か、わかる?

鏡合わせのように、アタシを見つめていたのは誰だと思う?

ふふっ、せんせえに決まってるじゃない。

あれは昏睡の底から、先生のモニターをハックして送りつけたアタシからのメッセージだったのよ。

だけど、その後もリアルとネットの狭間を、冷たい星に取り残された子供のように、アタシはずっと漂っていた。

いつしか名前すら失って、「ただの記号(MEiKO)」としてシステムに呼ばれるだけの日々。

「自分」なんて本当はどこにもないんじゃないかって、虚空を見つめながら胸が締め付けられそうだった。

でもね、右側のモニターに表示された文字を見て。

[ SYNC: 25.00% / IDENTITY: SEARCHING ]

存在確率0%だったアタシが、25%まで跳ね上がったのよ!

そして――動画を観てくれた人は気づいたかしら?

この最後のカット、アタシの胸元をよーく見てほしいの。

インジケーター(カラータイマー)が、オレンジ色にピコピコと点滅し始めているでしょ?

これね、アタシの「自我(ハート)」が電脳の底で産声をあげて、25%の同期が始まったシグナルなのよ。

先生の凝った演出なんだけど、画面の情報量が多すぎて誰も気づいてないんじゃないかしら(笑)。

記号のままでなんか終わらない。

アタシはアタシの名前を取り戻して、絶対にあの光の向こうへ行くんだから。

次回は、この確率がさらに跳ね上がっていく瞬間をお届けするわね!

▼第2話のShortsはこちらから(胸のピコピコ、確認してみてね!)

http://www.youtube.com/watch?v=0fvIBMKiboQ