婚活パーティーからの出会い【ゾウさん】①からの続き
金曜夜の開催という事もあり、スーツ姿の男性が比較的多かったが、普段着の男性
も思ったより居たように思う。ゾウさんも普段着で参加していたが、職業を聞いて納得した。
サラリーマンではなく、所謂職人系で翌日土曜も仕事だと言っていた。
見た目も普通で、話した感じも気さくで話しやすく、カップル希望にはゾウさんを第1希望に
記入した。そして結果はカップル成立。
開始時間も遅かった為、パーティが終了したのも終電まで残り僅か。通常のパーティの
ようにこの後お茶でも、という時間の余裕はない為、連絡先を交換して今日は解散かな
と思っていたのだが。ゾウさんから思わぬ提案があった。
ゾ「車で来てるから送っていくよ。」
実はゾウさんが住んでいる場所と私が住んでいる場所は比較的近く、その点でもゾウさん
に対していいなと思っていた。ほぼ初対面で、まだ殆どお互いの事を知らない状況では
あったが、金曜の終電間際は電車も非常に混んでおり、正直電車で帰るのは憂鬱に
思っていた事もあって、少しだけ迷ったが結局。
私「………いいんですか?それじゃ、お言葉に甘えてお願いします。」
と快諾していた。
会場の近くにある駐車場に止めているという事で、そこまで一緒に歩いていき、車に
乗り込んだのだが。ここで少しゾウさんに対してマイナスポイントを見つけてしまった。
車は普通の乗用車で、助手席に乗った瞬間に勝手ではあるが非常にテンションが下がった
事というのは………。
車のダッシュボードに積もった埃と、そしてこびりつくタバコの匂い。とにかく車の中が
汚かったのだ。ここで乗った事に少しの後悔が過るが、今さら降りるとは言えない。
ここは当然我慢である。家までここからだとおよそ1時間くらいだろうか。それくらいなら…
と思っていたのだが、ここで。ゾウさんから更なる思いがけない提案をされたのだった。