年末年始に京極夏彦さんの「西巷説百物語」読みました。京極夏彦さんのお弁当箱の様な本も面白いですが 「巷説百物語」は短編で読みやすいです。中でも「豆狸」は、まるで3.11を思い起こす様なお話しお気に入りの文章は、山の夕暮れを現した言葉でした。京極夏彦「西巷説百物語」より陽が暮れて来る。山間は、陽の落ち方がまちまちである。山の陰森の陰、木の陰草の陰。刻の流れにむらがある。薄暮と暗闇、誰彼(たそがれ)と夜陰が、其処此処に得手勝手に潜む。