夕暮れの空と海


一年前も見ていたね
紅に光る雲の色
カノンと通った海岸線


ピンクのカゴに苺模様の毛布を敷いて
あの日のままに



イノチのカウントダウンがわかっていたら
私は何ができただろう

去年の今日という日に
あと数日であろうイノチにあなたが見せてくれた精一杯の姿は


最後まで一生懸命生きるということの意味を教えてくれたあなたからのギフト


それはもしかしたら、カノンだけが知っていたカウントダウン

それは一年経った今になって気づいたこと


姿形は見えなくても
いつも力を与えてくれる


そして今日も同じようにこの場所から。


妹も気づいたら


同じ椅子に横たわり


弟もね


季節が一回りした今


秋の空気の感覚が
もうすぐ猫の国へ帰る日が近づいていたあなたのことを想うとき


たまらなく愛しくて
後から気づくことが大きすぎて

だからココロの中で一緒に生きて、今でも教えてくれるのだろう


それは空へ帰っていった親愛なる人たちからも。


あの時の
涙の分と同じくらいに
一生懸命生きるということ






一年前の今日
イノチのカウントダウンにわからなかった想い




今ある愛に繋げていこう