長らくご無沙汰してしまいました。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

私は、実は病が再発しまして、生死の間をさまよっていましたが、少しずつ回復してきています。敬愛する美輪さんのように、不死鳥のごとく(本人談)…とはいかなくても、頑張って天寿を全うしたいと思います。

さて、なぜ久しぶりに更新したかといいますと。。今は入院中なのでご飯ブログはできないのですが、ベッドで寝たきりだと、時間をどう使うか?毎日考えていて。。そんなとき、同室のお姉さんに誘われて、絵を描き始めたのです。絵を描くなんて、何年ぶりだろう?と思いつつ、何を描こうかな〜とモチーフを探して、手近にあった雑誌をパラパラめくっていたら、一人の黒人女性に目が止まりました。

彼女の名前は、Nupol Kiazolu。アメリカの黒人の人権保護団体の BLM Greater NY の最年少 President として活動しているそうで、インタビュー記事がその雑誌に掲載されていました。

その記事は、5月にMinneapolis で起こった事件の数カ月前の2月号に取り上げられていたのですが、それからほどなくしてあのような事件が起き、こうして記事を目にすることにタイムリーさを感じました。

私は、もともと人種差別問題に興味があり、特にユダヤ人迫害の歴史については、ドイツに住む者として他人事と思えず、アウシュビッツはじめ各地収容所に足を運び、アンネの日記をドイツ語で読んだとき、彼女の苦しみに思いを馳せたりしました。

その歴史に触れる上で、人間の闇とは、かくもこんなに深くて漆黒なのかと思ったこともあります。

このことについては、次回書くとして。。

私は、その記事でNupol さんの写真を見たとき、彼女を描きたい、描かなくちゃと思いました。彼女の固く握りしめた拳が、私に強く訴えかけてきたのです。

出来上がった作品がこちら。。



この問題については、人それぞれ色々な意見があると思います。ただ、はっきりしていることは、マーティンルーサーキングジュニアが  1963年の"I have a dream" スピーチで語った、"我々は、自分たちが、筆舌し難い警察による残虐さの被害者である限り、満足はできない"と語ってから、約60年経った今現在もそれが悲しいかな叶っていないことです。

ネットフリックスの黒人差別をテーマにした"13th" というドキュメンタリー映画は、"人々は「なぜ当時の人々はそんな差別を寛容していたのか?私がその時代に生きていたら、そんなことは絶対に寛容しない」と言いますが、私達は今まさにその時代に生きているのです。そして、それを寛容しているのです" という台詞で幕を閉じます。

何もせず傍観することは、それを寛容するのと同じこと。「アメリカに生きていないから」、「自分の肌は黒くないから」、「抗議デモが終わったから」。忘れて、何もしない理由はいくらでもあります。でも、悲しい歴史を繰り返さないためにも、今自分ができることは何か?一人ひとりが考えて実行するべきだと思うのです。

お母さんなら、お子さんに。学校の先生なら、生徒に。色々な形で、知識を共有できるはずです。

また、肌の色の違いではなくても、自分の周りにいる様々な「マイノリティー」に属する人たちに、思いやりと愛情を注ぐことはできます。

かくいう私も、夜電車に乗っていて、黒人男性の若者たちが集団で乗車してきたら、身構えてしまうかもしれません(その場合、肌の色というよりも相手が男性の集団であるから警戒するのかもしれませんが)。でも、日頃交流のないタイプの人に警戒心を抱くのは人間の防衛本能みたいなもので、必ずしも悪ではないと思うのです。大事なことは、それを場合に応じて解くことができる正しい知識を身につけていること。そして、できればそういった相手との交流のポジティブな経験があること。そうすれば、例えその瞬間、一瞬身構えたとしても、その知識や経験で我にかえり、相手に対する警戒心が解けると思うのです。ましてや、相手に難癖をつけ暴力行為をふるったりしないはずです。

皆さんも、考えてみませんか?今いるところで、何ができるか。

コロナ禍で大変なときですが…ワンクリック、ワンシェアなら携帯があれば誰でもできます。

対岸の火事ではなく、自分の家で起きていることと、考えてみてください。私達は、同じ一つの地球に住んでいるのですから。

もしよかったら、インスタのアカウント
に遊びに来てくださいニコニコこれから、色々な方の絵をアップする予定です。私はこういう形で、「彼ら」の力に少しでもなれたら、と思います。

長くなりましたが…皆さまもどうぞご自愛くださいませキラキラお願い 大変なときですが、一緒にがんばりましょうキラキラお願い