住み始めてからもうすぐで7年になるこの街で、悲しい恐ろしい事件が起きました。
詳細は皆さんニュース等でご存知かと思われますが。。

今回思ったのは、情報が散乱していて確かなことがわからない時に、誰かが放つポッとした言葉の持つ力の大きさと影響力です。

「~かもしれない」という段階での情報を誰かと共有することにより、それがネットで瞬時に広まり、あとはもうどんどん情報が独り歩きしてしまう。それが真実なのだと皆が錯覚する。

悲しいのは、その不確かな状況下で不特定多数に誰かを責める人が多かったことです。多くの人が、難民、外国人、
メルケル首相などを犯人の身元が分かる前から批判していました。

昔、歴史の授業で、関東大震災のとき在日朝鮮人の人たちに批判の目が向けられたと教わりました。戦前、経済不況下のドイツでは、ヒトラーがその責任はユダヤ人にあるとまくしたてました。

(メルケル首相は国家を率いている人ですから、状況が違いますが。。)

変わらないのだなと。これが人間なのでしょうか。

あんまり続けると人間の心の闇に入りこみそうなのと、ブログであまりこういう話はしたくないので、この辺でやめておきますが、今回の件で思ったので。

でも中にはそういった非難を冷静に牽制する声もあり、少しほっとします。難民受け入れに関していま非常にディスカッションされています。ドイツに住む外国人として、今自分が置かれている状況でできることは何か。しっかり考えて、身近なところから自分でできることを実行したいと思います。

今回の件で亡くなられたすべての犠牲者方のご冥福をお祈りします。そしてそのご家族、ご友人の方々に心からお悔やみ申し上げます。