クリスマスだお正月だがあって、11月に行ったブダペスト旅行の話が中断されていました。尻切れトンボは嫌なので随分前の話ですが続けたいと思います。

 

えーーっと・・・丘の上から街の素晴らしい景色を眺めたところからですよね。丘の上で楽しんだ後は聖イシュトヴァーン大聖堂を見学し、それから世界遺産に登録されているアンドラッシー通りという美しい通りを歩きました。

 

 

 

 

 

繰り返しますがブタペストの街は塵一つ落ちていなくて本当に綺麗。それに比べて残念ながら・・オランダにはゴミをポイポイ道に捨ててしまう人たちの多いこと多いこと。観光客もポイ捨てするけど地元オランダ人たちもやります。アムステルダム市は昨年からとうとうポイ捨てに罰金制を導入しました。おかげで街はかなり綺麗になりました。

 

アンドラッシー通りの先には英雄広場があります。ここはハンガリー建国1000年を記念してつくられた広場でやはり世界遺産に登録されています。

 

 

 

 

ハンガリー歴代の英雄たちの像が並んでいます。モンゴル軍の侵略で荒れ果てていた国の復興に力を入れた王だったり、オスマントルコ軍を打ち破った指揮官だったり、ハプスブルグから独立するために活躍した政治家だったり。

 

 

 

 

広場の先には公園がありました。たくさんの市民たちが楽しそうに公園でのひと時を過ごしていました。

 

むかしむかし・・・第二次世界大戦時にこの街では『ブダペスト包囲戦』という戦いが繰り広げられました。ハンガリーはソ連軍に攻められここでおびただしい血が流されました。ブダペストは大戦中に最も血の流された場所の一つなんです。特記すべきことは、この時ソ連軍の一般兵士から将官までもが略奪・暴行に参加したこと。目に付くハンガリー女性は全て彼らに強姦されました。ロシア人たちによるこのような蛮行は他のソ連軍占領地域でも多く見られます。満州では大勢の日本人女性が被害に遭いました。

 

「・・日本は悪いことをした国だから・・・本当に申し訳ない・・・」と、最近もある日本人の方が先の大戦のことをとてもすまなそうに言っていました。オランダに長いある日本人老夫婦は「日本人は大戦で多くの人を殺めてしまった・・・」と嘆き悲しみ、毎年東南アジアに行き、日本軍によって亡くなった方々の墓に祈りを捧げられています。そうでもしないと「同じ日本人として恥ずかしくて外を歩けない」のだそうで・・・。

 

亡くなった方々に祈りを捧げることは素晴らしいことだと思う。でも例えばオランダだって、340年もの長い間インドネシアに対して過酷な植民地支配をしてきた国です。インドネシア人の友人たちがいつも私に言っています。「オランダにやられてきた数々のことをインドネシア人は永遠に忘れないだろう・・・」と。むかしはオランダだって残酷で冷酷で非人道的な国でした。

 

過去に悪いことをしたのは日本軍だけなの??といつも思ってしまいます。日本の自虐史観に洗脳されている方々はもう少し古今東西、紀元前にまでさかのぼって歴史を見つめ直すことをしてほしいと思う。

 

あ、なんだかちょっと話がそれてしまいました・・・。