オランダに来て直ぐに、
驚いたことがあります。

それは
オランダの労働者が、
あまりにしっかりと法律で
守られていることでした。

オランダでは、
会社に勤めるに当たって、
雇う側と雇われる側で
契約が交わされます。

契約書には労働基準法に則った
労働協約・就業規則が
明記してあり、
雇われる者は、
これをよく読み納得した上で
契約書にサインし、
正式な社員となります。

働き始めてから万が一、
会社が契約に違反した
不当な労働を
強要するようなことがあれば、
上司なり会社に違反を訴え、
労働を拒否することができます。

もちろん、
契約は守られるのが普通です。

昔私が日本で働いていたときに、

「就業前に言われていた条件と
ずいぶんと違うじゃないか!!」

と騙されたような気持ちにさせられた
経験を何度かしていますが、
オランダではこういったことは
システム上起こりません。


労働時間は、
例えば
9時-5時の契約であれば
それが
きっちり守られます。

万が一残業があった場合は、
残業手当が着くか、
または時間を相殺してもらえます。

一時間残業した翌日は、
一時間早く帰してもらえる、
というような形で。

普通の会社員であれば、
5時、5時半の定時に仕事が終わるのが
当たり前です。

オランダ人の平均的な帰宅時間は
6時半、7時くらいです。

うちのヤンも、
仕事の後は伝書鳩のように
真っ直ぐ帰宅します。

ヤンは特別でもなんでもなく、
オランダではそれがあたりまえ。

オランダ社会は、
そういう社会なのです。



最近私の周りの日本人が
過労死で3人も亡くなりました。

3人とも、
有名な大企業に
勤めてられましたが、
それはそれはひどい過酷な労働を
会社から強いられていました。

私が大学を卒業して
直ぐに勤めていた会社でも、
同期が1年後に亡くなりました。

これで死ななかったらおかしい
と思えるような、
過酷な労働が
まかり通っている会社だったのです。



未だ「過労死」
なんていうものが
存在してしまう国、日本。

これで、
真の先進国といえるのだろうか・・・。

気持ちが、暗くなっていってしまいます。





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