バプテスマを決意してから、姉妹宣教師から
初めてレッスンを受ける約束していた日の出来事。




宣教師と約束の時間に教会で会い、楽しい雑談をして
レッスンを始める前に祈りした後に、宣教師がわたしに言った言葉は




「玉城さんに教えることは何一つありません。わたしたちの前で
一人で、モルモン書を読んでくれますか?」


と、言われました。






読むように勧められたところが、伝道が中心に記録されている
アルマ書17章~22章でした。






ページ数にすると24ページ。






わたしのペースで読むと約30分余り、宣教師の前で読むことになりました。






その時期も、

まだモルモン書を読むことも祈ることもままならない日々。






宣教師に勧められたところを読み進めていくうちに


インディアンの先祖である、レーマン人の王様が宣教師に感じていることや
神様について記されている部分で共感する部分が幾つかあることに
興味深く面白く真剣に読んでいると、これまでモルモン書を読んでも
感じたことのない心に温かい流れ感じていることに気づきました。。







宣教師のアロンにレーマン人の王様は



「・・・あなたの兄弟アンモンの言葉が寛大であり、偉大であったので
わたしは少々心に思い悩んでいることがある。・・・」アマ22:3






※その場所を読んだとき、心に浮かんだのは
宣教師の素晴らしい模範でした。



教え導いた宣教師にわたしが抱いていることと
その王様が宣教師であるアンモンに抱いていることが
オーバーラップし、宣教師のことを思いながら涙ウルルン。






王様とわたしが宣教師に抱いていることが一致したことで

王様を近くに感じ、釘付けになりながら
モルモン書を読んでいました。







アロンが王様に

「王様は神がましますことを信じておられますか」と言った。






※ここで言う神は旧約の神であられたイスラエルの民を
エジプトから約束の地に導いた新約の肉における神(御父)の独り子の
イエス・キリストを指します。ヨハネ3:16






王は


「今あなたが神はましますと言うならば、わたしは信じよう」


と答えた。






アロンはこれを聞いて心に喜びを覚え。






「王様、あなたが今生きておられるように確かに、神は生きておられます。」


と言った。






すると王は、


「神とは、我らの先祖をエルサレムの地から導き出したあの大霊のことか」


と尋ねた。アルマ22:9






※心でこの王様と私がイメージしている神さまは全く同じの
「全宇宙を支配している大きな霊」・・・。


と、つぶやきながら、王様の気持ちが手に取るように伝わり
嬉しくなっていました。


モルモン書を読み進めるのがますます面白くなっていました。


その時点までは、イエス・キリストが神とは理解していなかったので、
わたしが描いていた神は天のお父様のことでした。






そこでアロンは王に、



「そのとおりです。神とはあの大霊のことです。
神は天と地の両方で万物を創造されました。王様はこのことを
お信じになりますか」と言った。





すると、王は答えた。



「まことに、わたしは信じる。わたしは大霊が万物を創造されたことを信じる。
だから、これらすべてのことについてわたしに話してほしい。
わたしはあなたの言葉を信じよう。」







そこでアロンは、王が自分の言葉を信じようとするのを見て、
聖文を王に読んで聞かせながら、アダムの造られたこと、すなわち神が御自分の
形に人を創造されたことから始めて神がアダムに戒めを与えられたことや、
人が背きのために堕落したことを話して聞かせた。






そしてアロンは、アダムが造られたことから始めて聖文を説き明かし、
人が堕落したことと、人類のこの世の状態と、贖いの計画について話した。






この贖いの計画は、キリストの名を信じようとするすべての人のために、
キリストによって世の初めから備えられたものである。






また人類は堕落したので、自分自身で何も良い報いを得ることはできなかった。






しかし、信仰と悔い改めなどによって、キリストは死の縄目を断ち、墓は勝利を
得ず、死のとげは栄光の望みの中にのみ込まれてしまう。





アロンはこれらのことをすべて王に説き明かした。





さて、アロンがこれらのことを王に説き明かした後、


王は言った。






「あなたが語ったこの永遠の命を得るには、わたしは何をすれば
よいのか。まことに、わたしは何をすれば、この悪い霊をわたしの
胸からことごとく取り除いて、神から生まれ、神の御霊を受けて、
喜びに満たされ、終わりの日に捨てられなくて済むのか。
見よ、この大きな喜びを得るために、わたしは持ち物をすべて捨てよう。
まことに、王位も譲ろう。」







アロンは王に言った。


「あなたがこのことを願い、神の前にひれ伏すならば、
まことに、あなたの罪をすべて悔い改め、神の御前に
ひれ伏して、与えられると信じて信仰をもって神の御名を
呼ぶならば、そのときあなたは、今願っているものを得るでしょう。」







アロンが王様に、イエス・キリストの贖いについて触れたとき
わたしの胸は熱いものが込み上げ、泣きながら悟ったのは





「イエス・キリストは実在の御方で今なお生きておられる」でした。






これまでイエス・キリストは架空の存在で、

実在していたということを全く受け入れられることが出来なかった私には

理解のまなこが開かれることが思いも寄らないことでした。




イエス・キリストは確かに歴史上実在の御方であることを
心から証しします。






主を証しする聖霊の力をとおして
イエス・キリストに対する強い証を持つようになったその日から
わたしの人生は変わりました。






「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』と言うことは
できない。第一コリント12:3」