むかしむかし、広い丘の上に、黄金の卵が隠されているという伝説がありました。その卵を見つけた者は、どんな願いでも叶うと言われていました。

ある日、小さなうさぎの「ミミィ」は、その伝説を聞いて黄金の卵を探すことにしました。ミミィは好奇心旺盛で勇敢で、友達のコガネムシ「カナ」と一緒に丘の冒険を始めました。

丘の上には美しい花々が咲き乱れ、風が心地よく吹いていました。ミミィとカナは丘を登りながら、様々な動物たちに出会いました。ある日、古い木の陰で不思議な光を見つけました。その光は、風の精霊「ヒューガ」でした。ヒューガは、「あなたたちも黄金の卵を探しているの?」と優しく尋ねました。

ミミィとカナは頷き、ヒューガは「それなら私も手伝うわ」と言いました。三人は力を合わせて、さらに丘の頂上へと進みました。

ついに、三人は美しい木々に囲まれた小さな池のそばにたどり着きました。池の中には、黄金に輝く卵が見えました。ミミィはその卵を見て、「これが黄金の卵だ!」と叫びました。

その瞬間、池のそばに丘の神様「オーカミ」が現れました。オーカミは優しく微笑み、「この卵は、心からの願いを持つ者にその力を与える」と言いました。ミミィとカナ、ヒューガは卵に触れて、「みんなが幸せで平和に暮らせますように」と願いました。

すると、卵が一層輝き、丘全体が美しくなりました。ミミィたちはその光景に感動し、村に帰るとその話をみんなに伝えました。それ以来、黄金の卵の伝説は語り継がれ、ミミィたちの冒険はみんなの心に残りましたとさ。おしまい。