ある夏の日、ゆいちゃんはお父さんと一緒に海辺で遊んでいました。砂浜で砂のお城を作っていると、ふと遠くの海に小さな島が見えました。「あそこに行ってみたいなぁ」とゆいちゃんが言うと、お父さんは笑って、「いいアイデアだね。ボートで行ってみようか」と提案しました。

ボートに乗ってその小さな島に向かうと、島に近づくにつれて何かが飛び回っているのが見えました。それは大きくて美しい「ちょうちょうドラゴン」でした。ちょうちょうドラゴンは色とりどりの羽を持ち、花の香りをまとっていました。

「こんにちは、僕はちょうちょうドラゴン。君の名前は?」とドラゴンが聞きました。ゆいちゃんは驚いて、「私はゆい。あなたは本当にドラゴンなの?」と尋ねました。ちょうちょうドラゴンは優しくうなずいて、「そうだよ、ゆい。この島は僕たちちょうちょうドラゴンの住処なんだ」と答えました。

ちょうちょうドラゴンはゆいちゃんを背中に乗せて、島を案内しました。島にはたくさんの花が咲き乱れ、カラフルな蝶々たちが飛び交っていました。ゆいちゃんはその美しい景色に目を輝かせ、「こんなに素敵な場所があるなんて知らなかった!」と感動しました。

島の中央には大きな花の広場があり、そこで他のちょうちょうドラゴンたちと出会いました。ドラゴンたちはゆいちゃんに島の秘密の場所や隠れた宝物を見せてくれました。ゆいちゃんはそのすべてに興奮し、楽しいひとときを過ごしました。

日が暮れるころ、ちょうちょうドラゴンはゆいちゃんをボートまで送り届け、「またいつでも遊びにおいで」と言いました。ゆいちゃんは笑顔で「ありがとう、ちょうちょうドラゴン。また来るね!」と手を振りました。

家に帰る途中、ゆいちゃんは今日の冒険を思い出し、心が温かくなるのを感じました。ちょうちょう島には、これからもたくさんの冒険と出会いが待っていることでしょう。