禁断のマンション投資 | 女性会計士・税理士の家族と不動産とお金のはなし

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東京都港区で公認会計士・税理士・FPとして開業している中村あいです。大好きな「家」にまつわるお金のはなし、子どもの教育にまつわるお金のはなしなどを書いていきます。

こんにちは。

マンション好き会計士FPの中村あいです。


20代~30代を中心に

マンション投資がはやっている

という新聞記事を読んで、おどろいています。


しかも、ワンルームながら3000万円台

マンションに投資するのだとか。

(地方なら余裕でファミリーマンション買えますよね。)


20平米で3000万円だから、

もしファミリータイプなら億ションレベルです。


気持ちはね、すごくわかるのですよ。

これからの時代、年金に期待できません。


だって、私たちが「今」支払っている年金は

今現在の年金として支払われていく。


年金の財源を増やそうと、株などで運用もされていますが

アベノミクス効果もむなしく、数兆円規模で

損をだしているという次第・・・。


しかも少子化。

わたしたちの老後の年金を負担してくれる

世代の人口は、減る一方なのです。





老後にそなえて貯金しようと思っても

政府が目指すようにインフレが実現すれば

1億円貯金しても、その価値は数千万円ぽっちに

減ってしまうかもしれません。


となると、不動産のように毎月安定収入が入って

インフレが起きても大丈夫な投資を行いたい

その気持ち、すご~~くわかります。


わたしも、お金に余裕ができたら

夢の大家さん生活を始めたいと思っていますから。


でも、億ションレベルのマンション、

今、買って本当に大丈夫なのでしょうか?


金利が安いから、お金を借りて投資する。

たしかに間違ってはいないと思います。


でも、変動金利で借りていたら??

3000万円のマンションを頭金なしで買った場合

35年ローンを組むと、

金利が1%なら毎月の返済額は8万5千円

金利が3%に増えたら返済額は11万5千円


支払い負担は3万円も増えますが、

家賃を3万円も上げることはできますか??


これに大家さんが負担すべき修繕費などの

支出も必要になります。

空室リスクもあります。





都心マンションなら空室リスクは少ないでしょうが

果たして20平米そこそこのマンションに、

借主はいくらの家賃を払ってくれるでしょう?


マンションを売却したい(出口戦略)を考えたときも

最初の購入額がかなり高めだとしたら、

いったい、いくらで売れるでしょうか?


ここ数年で、50平米ほどの都心マンションで

500万~1000万円ほど値上がりが起きています。


これがバブルに終わってしまって

金利上昇してしまったら、、、

安くマンションを売却せざるを得なくなり、

借金だけが手元に残るという可能性も。


おどすわけではないですが、

・今後の金利上昇リスクに耐えられるか

 (変動金利を選択している場合)

・今のマンション価格は適正か


自分の目と頭で判断して

投資を行っていく必要がありそうですね。