ながーーーーーーくなります(笑)
コーチングの学びの場でないとなかなかシェアされない、実際のコーチングの記録をお伝えします。
その場を体験した本人じゃないと、ぴんとこないところもあると思いますが、コーチングで実際どんなことが起こるのか、興味のある方は一例としてご覧くださいませ。
<<<<<セッションの概要>>>>>
◎コーチングセッション依頼のきっかけ
年末、システムコーチング(ORSC)の応用コースを学んだあと、ざわざわした感覚が続きました。気分も沈みがちで、せっかくコーチングを学んだのに明るい気持ちになれない。
ちょっと前から予感のようなものがあって、自分でも、これは変化の兆しなんだな、と予想はついていた。
ORSCの知恵によると、何か大きな変化が訪れようとするとき、その変化に抵抗しようとする力もまた生まれるそうです。私のざわざわした居心地の悪い感覚もそんな抵抗の一つなんだろうと思いました。
私はざわついた気持ちを紐解きたくなって、コーチングセッションを依頼しました。
コーチはORSCで学んだ仲間。セッションは1回限りのSKYPEで。
◎コーチングテーマ
コーチングテーマは、「私を取り巻く関係性の質の変化」です。ORSCでは、たとえば職場とか家族とか具体的な人間関係をテーマにする例が多く見られますが、このときは、特定の人間関係ではなくて、私の取り巻く全般的な関係性のあり方、その傾向がテーマとなりました。
テーマは私が、感じていることをそのままコーチにお伝えして設定しました。
◎コーチングツール
ORSCの「神話の変化」というツールがベースになっています。新しい変化を迎えるとき、これまでの過去のあり方を認知し、感謝を伝えることで、次の新しい神話へすすむ勇気を与えるという手順を踏みます。
<<<<<セッションの記録>>>>>
◎いまいる部屋を、過去と未来に分けて区別する
コーチはまず、今、自分がいる部屋を、視覚的にわかりやすいように過去と未来に区別するよう指示しました。私は、大雑把に、自分の左側を過去、右側を未来にすると伝えました。
そのとき、部屋の左側には、おもちゃの箱と散乱した洗濯物が積み上がっており、
右側には、子どもの勉強机と椅子がありました。
◎テーマを物体に置き換える
「関係性の質」を象徴するものとして、その部屋にある物体を選ぶように言われました。
私が選んだのは、タヌキのぬいぐるみ。
こどもが生まれたときにもらった、手のひらになるまるっこい、ぬいぐるみで、ころころ転がります。
◎これまでの「関係性の質」を味わう
(コーチとの会話)
-「関係性の質(=タヌキ)」を左側のスペース(=過去)に配置してください。
-それ(タヌキ=関係性の質)はどんな様子をしていますか?
--今、床に無造作に転がっています。
(タヌキのぬいぐるみは、洗濯物やおもちゃの雑然とした中に転がっていた)
--たまに手に取ったり、また、その辺に放っておいたりします。
--身軽で自由な感じです。
-悪くない感覚ですね。
--そうです。悪くないです。
--でも、とてもいい加減な感じがしますけど・・・
-これまでの「関係性」に感謝したいことはなんですか?
--とっても自由で楽しかったな、って思います。おかげで、のびのびと楽しむことができました。ありがとう。
◎これからの「関係性の質」を探検する
(コーチとの会話)
-それでは、これからの「関係性の質」を探検してみましょう。「関係性の質(=タヌキ)」を右側のスペース(=未来)に、配置してください。
-今、何が見えますか?
--椅子の上にちょこんと首をかしげて、こちらを見ています。
-どんな感じがしますか?
--じっと見られている感じ。視線が痛い。少し重たい。
-重たいんですね。少し苦しいんでしょうか
--そうですね。少し苦しい気持ちがします。
-ここに何があれば、あるいは、何がなければ、その苦しさがなくなると思いますか?
--(私はおもむろに、タヌキの頭に手を置いた)今、タヌキの頭に手を置いてみました。
--なでる感じで。これはいい感じです。
-何が起きたのですか?
--何か暖かいものが、手を伝って感じられるみたい。
--そうかぁ、触れてみれば、重くないんだぁ
-とても明るい声になりましたね。
--いい感じです。不安がやわらぎました。
-これから、「関係性の質」をどうしたいですか?
--手を触れてみようと思います。ぬくもりが感じられるように。
◎コーチの認知と激励によりセッション終了。
いかがでしたか?
私はこのワークで、自分の変化をじっくりと味わい、その変化を受け止める準備ができました。
漠然とした不安も、明るいイメージに変わりました。
◎クライアントの内側
私はこれまで、人間関係は浅く広いタイプでした。さまざまな場所で見知らぬ人と出会う刺激をもとめつつ、それ以上深めることなるまた新しい出会いを求めるという、ひと夏のアバンチュールみたいな、出会いと別れを軽やかに繰り返すのが好きだったんですっ(///∇//)
それが、昨年の後半から変化が来たことを知り、怖くなったのでした。
たった数ヶ月前のことなのに、今では懐かしいくらい。
今、自然と力むことなく、人と深く知り合う時間が増えている自分がいます。-END-