きっと何も言えなかったに違いない。
あの人は何時も僕を見守っていた。
後ろ向きな僕がやっと
夢の入り口に立った矢先のことだった。
いつも一緒にいた人がいなくなった。
正確には、もう会えないくらい
遠くに旅立ってしまった。
僕は泣いた。
枯れるほど泣いても
僕の心は凪いでくれない。
僕は心を殺せば良いのだろうか?
あの人は僕が前に進むことを望んでいる。
だけど、あの人は
気づいて欲しかったに違いない。
僕と同じ心を持つ人だった。
言葉で思いを伝えることが
死ぬほど苦手だった。
もっとそばにいてあげれば良かった。
気づいて貰えなかったことに
余程傷ついたことだろう。
僕はどうして一緒にいて
あげられなかったのだろうか?
僕はどうして一緒に話して
あげられなかったのだろう?
僕はどうして一緒にいって
あげられなかったのだろう?
僕はどうして
僕の心を殺せないのだろう?