さらさらと流れる
はらはらと落ちる
きらきらと煌めく
私の中に満ちた雫
私の眼から零れる雫
私の掌に留まる雫
咲く華は優しく舞う
羽ばたく鳥は優しく歌う
そよぐ風は優しく囁く
輝く月は優しく諭す
泣くことはないと
悲しむことはないと
嘆くことはないと
憤ることはないと
私は頭を垂れながらこたえる
悲しいわけではない
嘆くわけではない
憤るわけではない
砕いた心に悲しみはない
砕いた心に嘆きはない
砕いた心に憤りはない
ただなくわけではない
すくった涙のさきを見つめ
かなしき魂にうたをうたい
戻らない時を想い
いたむあとを撫でるだけ
旅路に輝く白露は穢れを払い
記憶の白玉は淡く慰め
心の雫は私を満たす