5月15日夜 白駒妃登美さんの『国誉め和ごころ塾』の特別講座で
小柳 左門先生の ことほぎ連続講話「和歌と日本のこころ」の
第27回 万葉集の魅力、柿本人麻呂の歌
を 受講することが出来ました。
ZOOMミーティングです。
5月2日の初参加できた 「明治天皇の御製とその生涯」に続いて
左門先生の講座2回目。
万葉集・ 柿本人麻呂の歌もいくつかは知っているけれど
特別に学んでもこなかったし、
左門先生が
「高校時代、古典の時間を真面目に受けていたら誰でも知っている歌ですね」
と仰った
「東(ひむがし)の野にかぎろひの立つ見えて
かへり見すれば月かたぶきぬ」 の歌も
覚えていませんでした。
でも、 左門先生が おやさしく朗誦してくださるお声と
歌の詠みときのお話を聴いていると
目の前に情景が広がって、 風がそよぎ 月は輝く・・・。
柿本朝臣人麻呂が羈旅(たび)の歌八首(やつ)より 四首選んでくださっていた歌は
◎ 淡路の野島の崎の浜風に 妹が結べる紐吹き返す
にはじまり、 稲日野(いなびぬ) 加古(かこ) 明石 明石大門
と、 私の住んでいる兵庫県 しかも播磨の地名がでてきて
何やら あのあたりの景色が広がり 懐かしいような喜び。
高校時代に 万葉集を 和歌を 小柳左門先生に学ぶことが出来ていたら
今頃は 万葉集を さらさらと そらんじて口に出せていたのではないかしら
と、 自分の勉強不足を棚に上げて 勝手なことを思ったりもしました。
歌聖と呼ばれた 柿本人麻呂の歌は 和歌も長歌も 素晴らしいのです。
何が素晴らしい どこが素晴らしいかというと
人麻呂の歌は、 大自然の中、
宇宙の命、 自然の命を感じている
その命が 神々の時代から 今 の時代まで
ず~っと 続いていることを感じられる とのこと。
和歌を何度も何度も 50回以上朗誦していると
調べの中に 命がある。 詠んだひとの姿が見えてくる。
その人の声が聴こえてくる こころが見えてくる。
のだそうです。
この言葉を聴くだけで、こんな風に味わうのですねと
感動してしまいました。
言霊・ 音霊の 響き 波動 を 全身で味わう・・・。
細胞に染みこんでくる・・・。
左門先生が 今回の講座でおすすめくださった 3首を。
◎ 淡海の海(あふみのみ)夕波千鳥汝が鳴けば
心もしぬに 古(いにしへ)思ほゆ
◎ あしひきの山川の瀬の鳴るなべに
夕月(ゆづき)が嶽(たけ)に雲たちわたる
◎ 鴨山の岩根し枕(ま)けるわれをかも
知らにと妹が待ちつつあるなむ (絶筆)