アワ歌をお聴きになった後の、
晴れ晴れとなさった両陛下に
修養団伊勢いなほの会団長の中山緑さまが
元気よい明るいお声で、ゆっくりとご挨拶されました。
「修養団伊勢いなほの会、
総勢32名で来させて頂きました。」
この名乗りのあと、普通は天皇陛下から
「どのような会ですか?」と、お言葉があるのですが
流石に教育機関として今年110周年を迎える、修養団。
お言葉は、
「修養団は、 どうですか?」と。
このお言葉も、誇らしくありがたく存じました。
それに対して、 緑さまが、
まず今回の感謝の言葉を丁寧に述べられ、
修養団100周年に両陛下にご臨席頂いた時のお礼、
そして、美智子様がお若い頃、青年の船で
ヨーロッパにいらっしゃった時
お世話役をお勤めになった亡き中山先生の
皇室や日本の国への想いなどお続けになると、
その度に、
「あの蓮沼門蔵先生のね・・。」
と美智子様が陛下をご覧になりながら、
とても嬉しそうなお声をあげられ、
陛下が優しく微笑みを返されたり、
「(中山先生は)旅は楽しかったと仰っていましたか?」と
とても懐かしそうにお声をかけられたり・・。
こんなに長く、よろしいのでしょうか?
と思うほど、長い時間、私どもの前に
有り難いことにお立くださっていたのです。