「福島の 美しい須釜中学校の子ども達に、
ぜひ心優しい三土中学校の子ども達から
お手紙を送っていただけませんか?」
祈るような想いで、須釜中学校に伺っている間に電話を掛けていました。
三土中学校の中尾校長先生は、私からの依頼を快諾くださって
生徒さんだけでなく、全教職員の皆様も一緒に
お手紙を書いてくださいました。
手紙は、12月14日須釜中に郵送され、
私にも全手紙のコピーを送ってくださいました。
涙があふれました。
皆様にも、 その一部をご紹介します。
『 はじめまして。私は三土中学校一年 ○○です。
須釜中学校へサウンドセラピストのAikaさんが行かれた時の皆様のご様子
同行しておられた山本えりさんからのお手紙と写真で見せていただきました。
写真の中に、皆様の笑顔の写真で作られた《笑》という文字を見ました。
どの笑顔も素晴らしかったです。
皆様なら、きっと震災から乗り越えていけると私は感じました。
私達は、いつも皆様を思っています。お互い がんばっていきましょう。』
『 私は正直、3月11日におきた東日本大震災のことについてや、
福島の原発事故のことについてのことはよく知りません。
山本えりさんからの手紙で、私と同世代のみなさんが
今とても辛い思いをしているにもかかわらず、苦しいや辛いという
弱音を一切吐かずに、毎日必死でがんばっているということを聞きました。
本当は不安でいっぱいで、がんばりすぎて泣くことも出来ないでいる
ようなみなさんのことを想うと、悲しい気持ちでいっぱいになります。
今は辛くて苦しい思いをして
心から笑うこともなくなってしまったかもしれないけれど、
一日でも早く みなさんに素晴らしい笑顔が戻ることを 祈っています。
みなさんは一人ではありません。
無理をしすぎずに一緒にがんばっていきましょう 』
『 私達三土中学校は、兵庫県の佐用町という、山に囲まれ、
とても空気のすんでいる田舎にあります。
生徒数は少ないですが、とても仲良く明るい学校です。
みなさんが歌手のAikaさんと歌った(ふるさと)という曲で
会場中が感動に包まれたと聞いて、一緒に歌ってみたいと思いました。
私はみなさんの力になりたいと思っています。 この手紙で少しでも
多くの人の力になれていたら嬉しいです。
まだ不安も大きいと思いますが、
みなさんの顔写真でつくった《笑》という言葉を 忘れずにすごしてください。
ひとりじゃないよ。 みんなのこと思っているよ。』
『 あの3月11日に起きた東北大地震。
僕達が住んでいるこの兵庫県佐用町でも、台風9号による水害で
大きな被害を受けました。 しかし、
多くのボランティアのみなさんのお蔭で少しずつ復興しつつあります。
この前の台風でも和歌山県などでも大きな災害がありました。
今、日本は一番みんなで手を取り合って
一緒に立ち上がらないといけない と思います。
今は、手紙を書くことしかできませんが、一緒に手を取り合って
立ち上がりましょう。 須釜中学校のみなさんが一日でも早く、
笑顔になれる日がくることを 願っています。』