先日、広島の友人を姫路城に案内した時の事です。

知人の勧めで、初めてボランティアガイドさんに案内をお願いしました。

受付に申し込みに行った際、

応対して下さったガイドさんがとても感じが良かったので、

この方(Kさん)が私達のガイドさんだったらいいなと瞬間に思いました。


その第一印象は大当たり。

スタートしてから解散する迄、

Kさん(男性、第一線を退かれた後とお見受けしました)は

常に口角がキュッと上がったにこやかな笑顔。

元アナウンサー?と思う程、滑舌の良いお声は

明瞭明確で、爽やかに耳に届きました。

颯爽と歩かれる姿は、驚く程足取り軽く、

言葉遣いも丁寧であって軽妙洒脱。説明や会話の中に、

思わずくすっとなるユーモアをふんだんに盛り込んで、

城内の急な坂道や階段に必死で付いて歩いている私共の

疲れもふっ飛ばして下さいました。


度重なる質問にも、

少し小首をかしげ柔らかなお顔でうなずきながら聴いて下さった後、

「いや~、これに気付かれるなんて、今日のお客様は凄いですねェ。

これはこちらも気合を入れてご案内しなくては…」

なんて笑いながら、丁寧に説明して下さいました。


そして、プラスして、素敵!いいなあ!と思ったのは、

他のガイドさんのグループとすれ違う時です。

ガイドさん同士がすれ違いざま、

必ずお互いににっこりと微笑み合って、楽しそうに挨拶を交わされるのです。

皆さん、誇りを持ってこのお仕事をなさっているのが伝わってきました。

Kさんの姿は、正に、プロ!

Kさんに、プロの仕事を見せて頂けた、

そんな清々しい感動を頂戴しました。


そして、

人は誰かの為に

自分の持てる力でお役立ちしようと心を尽くしていると、

こんなにかっこよく活き活きと輝いていられるという事も

改めて学ばせて頂きました。


「…より美しくなった姫路城に、また5年後お越し下さい」

Kさんの挨拶の言葉に、

(はい。ぜひもう一度、Kさんにお会いしたいです)と思った私です