作家の神渡良平先生の旅のツアーに参加させて頂きました。
その旅は、サウンドセラピストのAikaさんが同行、
私達のためにアッシジの教会で歌ってくださるという
プログラムも入っていました。
そこに親子仲良く、とても感じのいい
シンガーソングライターの俊介君とお父様も
参加していらっしゃいました。
俊介君のお父様はお医者様。
俊介君は3人兄弟の末っ子。
高校卒業後、歌手になる夢を実現する為、
東京に旅立っていました。
でも、何年たってもなかなか認められず、
焦りや両親への申し訳ないという思いなどで
自信を失いかけているのが、
時々みせる彼の表情や態度から感じられました。
3人の子どもからはそれぞれに、
1人目からは愛することを、
2人目からは信じることを、
3人目からは待つことを学びましたと、
笑いながら仰るお父様が、
口に出せない様々な思いを抱えていらっしゃることも。
そんな俊介君に、
Aikaさんが教会で一緒に歌うことを提案なさいました。
「そんな・・。僕なんかが・・。」
その彼の言葉は、参加者全員の
「俊介君の歌も聴きた~い」 の声援に消えました。
それから、本番までの数日間、
Aikaさんは 俊介君に優しく語り掛け、
心に寄り添い、心を解し、
彼がより良い状態で歌える様にと
心を配って過ごしていらっしゃいました。
ホテルの広間で合わす練習を1、2回なさった翌朝、
練習時間が特別に必要では?という私の問いに、
にっこり微笑んで、
「大丈夫。二人の心がひとつになれれば大丈夫。
本番も、私の声に俊介君が自由に合わせてくれれば
それでいいの・・。」
と仰った言葉にとても感動しました。
本番。
ふたりのアメージング・グレ-スは、
本当に美しく素晴らしかったです。
その後、Aikaさんの計らいで、
彼はひとり、オリジナル曲も披露しました。
天使のように歌う彼の姿に、
一番後ろの席で涙を溢れさせていらしたお父様の姿にも、
胸が熱くなりました。
会場一杯の
あたたかな 大きな拍手に包まれた俊介君の晴れやかな顔。
多くの愛に包まれて、
確かに、ひとりの若者が、
新しいステージに一歩踏み出した。
その瞬間、その場に、一緒にいることが出来たことを
とても幸せに感じました。
