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2009年2月サザビーズ・ロンドン・オークション



2009年2月5日、サザビーズ・ロンドンでは、今年初のコンテンポラリーアートのイブニング・セールが開催された。その結果は、27出展作品中25点が落札され(落札率92.6%)、£16.5-23.1 millionのエスティメイトに対してトータル £17,879,250(24億円強)の売上と、価格ベースの落札率でも実に90.7%もの高い水準を達成した。この背景には・・・


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2008年11月NYオークション・レポート



2008年11月11日、サザビーズのイブニングセールを皮切りに、NYの街はコンテンポラリーアート・オークションの秋のメインセールの週に突入しました。


その前週の、印象派ならびにモダンアートのセールスが芳しくなかったおかげで、コンテンポラリーセールスの結果に対しても、マスコミの論調は「アートバブル崩壊!!」の一色です。
実際、11日のサザビーズ・イブニングセールの落札率が68%、売上は202百万ドルのエスティメイトに対して125百万ドル。12日のクリスティーズが、落札率68%、売上は227百万ドルのエスティメイトに対して114百万ドル。と、この5月まで9割近い落札率や一夜にして350百万ドルもの売上を謳歌してきた事実に顧みると、その低落振りが際立ったことは事実かもしれません。


しかし、よくよく考えればこの数字は2006年の水準に戻っただけであり、10年来とか20年来の安値水準まで崩落した株価などに比べれば、いわば、「普通の状態に戻っただけ」かもしれません。
実際、印象派やモダンが、あまりにも低調であったのに比べれば、コンテンポラリーはよく売れていたと思う。フランシス・ベーコンやフロイドの名品は不落札に終わったものの、クリスティーズではゲルハルト・リヒター13.5百万ドル、バスキア13.5百万ドル、草間彌生5.8百万ドル、ジェフ・クーンズ4.3百万ドル、ロスコーの小品3.7百万ドル、ウェッセルマンの小品1百万ドルと、ここ数年来のオークションの活況シーンをデジャヴするかのようなロットに何度も出合いました。


草間彌生など、1~1.5百万ドルのエスティメイトに対して6百万ドル近くまで行ったのであるから大躍進です。まさに筆者は『クリスティーズの奇跡』と銘打ちたい程です。サザビーズとて、イヴ・クライン21.4百万ドル、フィリップ・ガストン10百万ドルなど、景気の良い話はいくらでもありました。一方、全てのオークションを通じて低調だったのはアンディー・ウォーホル。高いものから手ごろな価格帯のものまで、幅広く不落札が続いた。村上隆も不落札やエスティメイトの半値が続出。ダミアン・ハーストも、世界のトップギャラリー、ホワイト・キューブとガゴジアン・ギャラリーを袖にしたつけがまわったのか、市場の下支えを得られなかったようです。



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現代アートバブルは崩壊したのか?

「現代アートバブルの崩壊」という論調がマスコミの一部で起こっています。
世界金融不安、特に9月15日以降の金融大崩落の中で、10月に行われたロンドンのオークション結果が予想よりも低調であったことを受けてのことのようです。


しかし、果たして実際そうなのでしょうか?

事実を基にいくつかの例を検証しました。


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