2009年5月NYオークション・レポート | AIBのオフィシャル・ブログ

2009年5月NYオークション・レポート

サザビーズのイヴニング・セールの総売上は、4,700万US㌦と、1年前より87%、金額で3億1,500万US㌦下落。

これは当初の予想を5,180万US㌦下回った。


翌日に開催されたサザビーズのデイ・セールでは、総売上が、2,850万US㌦(約27億7,077万円)で、エスティメートの下限金額を上回った。ロットと価格の成果率でも去年の秋よりかなり高くなっており、落札率も76%近くに達した。


デイ・セールでの最高落札額作品はRobert Indianaの“Love Sculpture”エスティメート50~70万㌦に対して、落札額は、914,500㌦であった。


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一方、クリスティーズでは、イヴニング・セールが91%の落札率を記録し、デヴィッド・ホックニーの“Beverly Hills Housewife”が7.9百万㌦とアーティスト記録を大幅に更新した。他にも、Claes Oldenberg, Douglas Wheeler, Tony SmithそしてKerry James Marshallがアーティスト記録を更新するなど、華々しい話題を提供した。


翌日のモーニング・セッションの落札率79%に続く、アフタヌーン・セッションでも、落札率89%という数字を上げ好調さを示した。モーニング・セッションでは、Richard Pousette-Dartが698,500US㌦でアーティスト記録を更新した。


クリスティーズのAndrew Massad氏は、「この5月のコンテンポラリーアートのNYセールの成功を、マーケットの分析によってもたらされた、正確なエスティメートとよく構成された内容が、プライベート・コレクターの熱狂を生み出した。」と語る。


今回の成功を受けて、6月30日と7月1日にロンドンで開催されるセールには更なる期待を抱いているようだ。



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