【決定版】世界で最も読まれている小説ランキングTOP5!あなたの愛読書は入ってる?
「世界で一番読まれている本って何だろう?」
本好きなら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。聖書やコーランが圧倒的な発行部数を誇ることは有名ですが、「小説」に絞ると、一体どんな物語が世界中の人々を魅了し続けているのでしょう。
今回は、推定発行部数に基づいた「世界で最も読まれている小説ランキングTOP5」をご紹介します。時代を超えて愛される名作のあらすじや、今なお人々を惹きつける魅力に迫ります。さらに、日本の歴代ベストセラー小説もピックアップしました。
あなたの知らない名作や、もう一度読み返したくなる一冊に出会えるかもしれません。
世界で最も読まれている小説ランキング TOP5
早速、世界で最も多くの人に読まれてきた小説の数々を見ていきましょう。
第5位:『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティ
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推定発行部数: 約1億部
あらすじ 孤島に集められた、職業も年齢も異なる10人の男女。しかし、招待主の姿は見えない。やがて、不気味な童謡の歌詞になぞらえるように、一人、また一人と殺されていく…。逃げ場のない極限状況で、誰もが疑心暗鬼に陥る様を描いたミステリーの金字塔です。
魅力と人気の理由 「クローズド・サークル」というミステリーの定番設定を確立した本作は、その完璧なプロットと衝撃的な結末で、今なお多くの読者を驚かせ続けています。誰が犯人なのか、どうやって犯行を成し遂げたのか、最後のページまで全く予測がつかない巧みな構成は、まさに圧巻の一言。ミステリー小説の面白さの全てが詰まった一冊です。
第4位:『ハリー・ポッターと賢者の石』J・K・ローリング
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推定発行部数: 約1億2000万部
あらすじ 親戚の家で不遇な日々を送っていた孤児の少年ハリー・ポッター。11歳の誕生日、自分が魔法使いであることを知らされ、ホグワーツ魔法魔術学校に入学します。親友のロンやハーマイオニーとの出会い、魔法の授業、そして自らの宿命と対峙していく冒険の日々が始まります。
魅力と人気の理由 緻密に作り込まれた魔法の世界観、個性豊かなキャラクター、そして友情や勇気、善と悪といった普遍的なテーマが、子どもから大人まで幅広い世代の心を掴みました。ハリーの成長物語は、読者に「自分の居場所を見つけること」の大切さを教えてくれます。ここから始まる壮大な物語は、21世紀のファンタジー文学を代表する作品となりました。
第3位:『星の王子さま』アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
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推定発行部数: 約2億部
あらすじ サハラ砂漠に不時着した飛行士が、小さな星からやってきたという王子さまと出会います。王子さまは、自分の星に咲く一輪のバラの花との関係に悩み、様々な星を旅してきました。飛行士は王子さまとの対話を通して、人生で本当に「大切なこと」に気づかされていきます。
魅力と人気の理由 「大切なものは、目に見えないんだ」という有名な言葉に象徴されるように、この物語は子どもだけでなく、大人になったからこそ深く心に響くメッセージに満ちています。愛、友情、責任、そして人生の意味。読むたびに新しい発見があり、私たちが見失いがちな純粋な心や物事の本質を思い出させてくれる、永遠の名作です。
第2位:『指輪物語』J・R・R・トールキン
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推定発行部数: 約1億5000万部
あらすじ ホビット族の青年フロドは、世界を滅ぼすほどの力を持つ「一つの指輪」を破壊するため、仲間と共に壮大な冒険の旅に出ます。エルフ、ドワーフ、人間など、様々な種族が協力し、闇の勢力に立ち向かいます。
魅力と人気の理由 「ファンタジーの父」と称されるトールキンが創造した、神話のように壮大で緻密な世界「中つ国」。言語や歴史、地理に至るまで細かく設定された世界観は、多くのファンタジー作品に影響を与えました。友情、希望、そして小さな存在が世界を救うというテーマは、時代や文化を超えて人々の心を打ち、今なお熱狂的なファンを生み出し続けています。
第1位:『ドン・キホーテ』ミゲル・デ・セルバンテス
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推定発行部数: 約5億部
あらすじ 騎士道物語を読みすぎたあまり、自分を本物の騎士だと思い込んでしまった郷士アロンソ・キハーノ。彼は自らを「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、痩せ馬ロシナンテにまたがり、従者サンチョ・パンサを連れて、正義のための冒険の旅に出ます。風車を巨人と間違えて突進していくエピソードはあまりにも有名です。
魅力と人気の理由 17世紀初頭に発表されて以来、世界初の「近代小説」として文学史に燦然と輝く不朽の名作。滑稽で愚直なドン・キホーテの姿は、単なる喜劇としてだけでなく、理想と現実の狭間で生きる人間の悲哀や純粋さを描き出しています。そのユーモアと奥深い人間描写は、400年以上経った今でも色褪せることなく、世界中の読者に愛され続けています。
【番外編】日本ではどんな小説が読まれてきた?
世界とはまた違った顔ぶれが見える、日本の歴代ベストセラー小説も見てみましょう。
『ノルウェイの森』村上春樹
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推定発行部数: 1000万部以上
1960年代を舞台に、主人公のワタナベが親友の死や、繊細で美しい直子と、生命力あふれる緑という二人の女性との間で揺れ動く様を描いた恋愛小説。生と死、喪失と再生というテーマを瑞々しい筆致で描き、社会現象を巻き起こしました。
『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子
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推定発行部数: 800万部以上(国内)
黒柳徹子さんの自伝的小説。第二次世界大戦中のユニークな学校「トモエ学園」を舞台に、好奇心旺盛な少女トットちゃんが、小林宗作先生のもとで伸び伸びと成長していく日々が描かれています。子どもの個性を尊重する教育のあり方は、国内外で高く評価され、世代を超えて読み継がれています。
まとめ
世界で最も読まれている小説ランキング、いかがでしたでしょうか。
ファンタジーの壮大な冒険譚から、人生の本質を問う哲学的な物語、そして手に汗握るミステリーまで、様々なジャンルの作品がランクインしました。これらの物語がこれほどまでに多くの人々に、そして長い年月にわたって愛され続けるのには、やはりそれだけの普遍的な魅力と力が備わっているからでしょう。
まだ読んだことのない作品があれば、ぜひこの機会に手に取ってみてください。きっとあなたの人生を豊かにする、新たな発見があるはずです。