「たりないふたり」をご存じの方も、ご存じない方も、私の愛にお付き合いください(>人<;)
「たりないふたり」は、南海キャンディーズ山里さんと、オードリー若林さんのユニットです。
12年とびとびで活動されて、今年2021/5/31(月)で解散してしまいました。
(とはいえ、6/13(日)まで見逃し配信を観られます)
本当の最初のLIVEは拝見することができなかったのですが、後からDVDを拝見し、
約10年、たりないふたりを好きで、ずーっと観続けていました。
そもそも「たりない」とは何なのかと言いますと…
端的にいえば、いわゆるリア充という存在になるには、何かが「たりない」ということ。
人見知りで、社交性や恋愛・社会性がたりない。
そんな「たりない」に溢れたお2人が、たりなさを暴露しあい、たりなさによる回避方法などをおもしろく話して、最後に漫才をつくる…それが「たりないふたり」です。
最初は、若林さんも山里さんもたりなかった。
でも、歳を重ねるごとに、MCをやれるようになり、人付き合いも以前より達者になり、多忙を極め……
最終的には結婚。
どこが、たりないのか……
既に、たりているのか……?
お2人ともがご結婚されたこのタイミングで、
季節ごとに番組でトークし、漫才を考え(結局考えてなかったけど)
ライブで漫才を披露することになりました。
まだ配信期間中ですし、勿論ネタバレ厳禁なので、漫才の中身の話はできませんが…
最高の漫才でした。
私は、お笑いが好きで、いままで色々な漫才を観てきましたが、
こんなに凄いものがあったでしょうか。
構成された部分あり、即興の部分あり。
腕のあるお2人が漫才をするので、もちろん面白いです。
爆笑です。
そして、最後、私は号泣でした。
漫才を観て、泣くなんてことあると思いませんでした。
笑い泣きは勿論あります。
でも、心を揺さぶられて号泣したのは初めてです。
お2人の気持ちが、ガツンと心に刺さり、揺さぶられ、撃ち抜かれたような想いでした。
大のおとなが、人気も地位もあるおとなが、お互いへの敬愛と、信頼を恥ずかしげもなく晒し、裸の想いをぶつけ合う。
こんなことがあって良いのかと。
私は、芸事に片足突っ込んで、何年も経ちますが、
ずっと自分のたりなさに悩み続けていく日々でした。
今もそうです。
ご縁あって事務所に入れていただいたけれど、自分のたりなさがバレないか、ひやひやしています。
現場でもうまく立ち回りたいから、たりないことを見せないようにするにはどうしたら良いか、そわそわしています。
そんな私に
「それでも良いんだよ」「大丈夫だよ」
そう教えてくれる場所が「たりないふたり」なのです。
私にとって、なりたい自分になれなくて、苦しくて苦しくて仕方がないことを助けてくれるのが、「たりないふたり」でした。
みなさんもきっと、なりたい自分と、本当の自分の狭間でモヤモヤすることがあるかと思います。
少しでもそれで悩んでいる人には、ぜひ観てほしいです。
できれば、最初の方から(全部だと、かなり長いですけど、できれば全部見て欲しいですね)。
最初の方が入りやすいし、一般的な感覚に近いからオススメ。
たりないふたりの何よりも好きなところは、そのたりない話を、
漫才でもトークでも、山里さんと若林さんが何よりも楽しそうにやっていることです。
すごく良い笑顔で。キラキラしていて。
漫才が楽しいんだ。今がすごく楽しいんだよって顔をしていて。
最高の漫才を観ることができて、幸せでした。
私は、明日からもたりないまま生きていきます。
というわけで、ご興味があったら、ぜひご覧ください☆
過去作はHuluやレンタルDVDなどでも観ることができます
ちなみに、最高の漫才を「最高の漫才」として観るためには、過去作を見る必要があるかなと思います。
あと、たりないふたり関連話が出た時のおふたりのラジオも。笑
と言うのも……
この「たりないふたり」はエンタメであると同時に、
12年という月日を追ったドキュメンタリーだからです。
お互いに敬愛し、認め合い、ライバルでもあったおふたり。
2人の関係性も徐々に変わり、立場や仕事が変化し、その時その時、感じることや悩みが変わっていく。
そして、その時その時の悩みや想いをお互いに力の限りぶつける。漫才として。
「たりない」を通して、ふたりの人間の生き様を覗くことができる。
それが、「たりないふたり」なのです。
だから、最後を最高の状態で見届けるためには、今までの「たりない」を全て観る必要が出ちゃうのです。
長々と、愛を語ってすみません。
ま、あれです。
要約すると……
おもしろいから、観てね!
ということです。
ちゃんちゃん。