この一冊を紹介する前に、
私は決して恋愛小説が好きな訳では無い。と、
先に伝えておくことにしよう。
【マチネの終わりに】
私の価値観を180度変えた一冊である。
この本に出逢うまでの私は
過去に執着していることが多々あった。
「あのとき、こうしていれば…」
何故、過去を後悔してしまうのだろう。
それはきっと、
❝過去は変えることができない❞と
心のどこかで確信に近いものを
持っているからではないだろうか。
変えることができないと
わかっているからこそ、後悔してしまう。
当の私も、その一人であった。
そんな私はこの本に、
とても大きな衝撃を受けたのであった。
全ては、この言葉に詰まっている。
「人は、変えられるのは
未来だけだと思い込んでいる。
だけど、実際は、
未来は常に過去を変えてるんです。
変えられてるとも言えるし、
変わってしまうとも言える。
過去は、それくらい繊細で、
感じやすいものじゃないですか?」
この言葉の本当の意味を理解出来たのは、
最後まで読み終えてからのことだった。
未来次第で
過去への想いや捉え方が変わっていく。
そう私に教えてくれたのだ。
冒頭でお伝えしたように、
私は決して恋愛小説が好きな訳では無い。
でも、不思議なものだ。
こんなにも美しい大人の恋愛小説が
存在することを知ってしまうと
恋愛小説も好きだ。と
つい言いたくなってしまうのだから。
❝未来が常に過去を変えている❞
この言葉に幾度となく救われた。
私がこの本に出逢うことがなかったら。
この言葉を知ることがなかったら。
今の私は存在しない。
そんな風に思えるほど、
「私」を大きく変えた一冊である。
こういう事があるから、本を読み続けたい。
一期一会の世界だとつくづく思うのだ。
こんなにも私を大きく変えた本に
今後出会うことができるのだろうか。
いや、きっと出会うことができるだろう。
なぜなら、
未来は常に過去を変えているのだから。
