へっぽこトゥルバドールの遍歴

へっぽこトゥルバドールの遍歴

私のなかに音がありました。それはいつも心をくすぐってくれました。そんな音とのセックス遍歴。

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Beatles - Please Please Me (1963)


1. I Saw Her Standing There

2. Misery

3. Anna (Go To Him)

4. Chains

5. Boys

6. Ask Me Why

7. Please Please Me

8. Love Me Do

9. P.S I Love You

10. Baby It's You

11. Do You Want To Know A Secret

12. A Taste Of Honey

13. There's A Place

14. Twist And Shout

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私がビートルズに腰を据えて接するようになったのは決して早くありませんでした。というのは何より、ビートルズの場合出ているもののほとんどが名盤扱いだったものでどこから集めていったものか決心がつかなかったのです。すると2009年に最新リマスターでボックスセットが出るというありがたいことになったもので、ようやく一括して公式アルバムを手に入れたのでした。そういったわけでビートルズとはそう長い付き合いではありません。しかしこの歳に至ってそのありがたみをひしひしと感じているという次第で、取り上げさせていただくのです。ありがたやありがたや。


言わずもがなのデビューアルバムです。音楽史における役割や社会的な影響などは探せば山のような資料が見つかるはずなので省きますし、そんなことは音楽を楽しむうえでは野暮でしかないでしょう。確かにこの時期のビートルズはモータウンをはじめとするR&Bやロックンロールの影響が強く、スタイルとしてのオリジナリティがそう明確に出ているわけではありません。このアルバムでもそのうち6曲はカバーです。しかしこの8ビートの前にそんなことがなんでしょう。平凡な8ビートは時々私を窮屈な枠のなかに閉じ込められたような気持ちにさせますが、天才的な8ビートは一切を忘れさせてくれるように思います。この頃からすでにビートルズ特有の空間といっていいのか、そうしたものが十分に出ているんですね。


はじめてこれを聞いたとき、その音楽がまったく古びていないことに驚いたものです。また曲の構造を考えてみれば、それが凝ったつくりになっていることに気づくわけです。そういう意味では大衆音楽の教科書のような存在でありながら、またそれが刺激的なので参ってしまうわけですな。子供の時に知った白黒画面のなかにいる昔の人たちビートルズは今私のヒーローになっているのでした。赤盤・青盤などベストでなく一枚一枚じっくりと味わってほしいものです。ああ、ありがたやありがたや。笑