樹脂サッシ耐火偽装 | 関西でログハウスを建てる社長のブログ

樹脂サッシ耐火偽装

今朝一番のニユースで取り上げられた『樹脂サッシ耐火偽装』で一言。


サッシに耐火性能が必要なのは、 建物を建てる地域が防火地域、準防火地域であれば、建物の外壁に取りつけるサッシは20分の準遮炎性能が必要と決められているからです。


今回の耐火偽装とは13分しか準遮炎性能が無いから駄目だと言う事です。

20分の準遮炎性能とは隣家が火事になり、そこから出る炎を受けても20分はサッシが燃えない様にしなさいと言う事です(延焼を防ぐため)。


樹脂サッシに比べてアルミサッシは価格が安く、遮炎性能は優れていますが、熱伝導率は236で樹脂サッシの0.21に比べて1100倍以上高いのですビックリマーク  ということは、外気温が例えば0℃の時、部屋内側へその冷気が伝わる速度が樹脂サッシに比べアルミサッシは1100倍速いと言う事です。


すなわち断熱効果が著しく悪い(無いに等しい)のです。 皆さまよくご存知のようにアルミサッシに結露が起きるのは熱伝導率が非常に高いために起きているのです。 

今までにも何度か書きましたが、我が社のログハウス にアルミサッシを絶対使用しないのはこういう理由からです。


現在国をあげて地球温暖化を防ぐためCO2を減らそうと一生懸命やっていますが、その一方建築基準法によって断熱効果の良い樹脂サッシを使う事にブレーキを掛ける結果になっています。むっ  (国土交通大臣の認定を取得し、その製品を製造すると窓1つ当たり平均1万円以上のコストアップになるらしい。そのコストを抑えるために7分間分の性能を落としたらしい。ガーン


しかし防火地域、準防火地域でも隣地境界から1階で3m、2階で5m離せば樹脂サッシは使えます。ニコニコ


マンションは別にしても、戸建住宅ではアルミサッシでなく、もっと樹脂サッシをどしどし使える状況(アルミサッシ並の価格)になって欲しいものです。