いつものラブミー部の部室に蓮を誘導したキョーコの心臓は、破裂寸前だった。
あの人だかりから、中心人物を奪い去るのはたらりと背中に汗が流れる作業であったし、急な配置変更に奏江が整った顔を鬼のようになったのも頂けない。
確かに、ローリィの言うようにあのままにしていたら暴徒化する社員も出てきただろうが・・・
白羽の矢がこちらに向くことだけは、避けたかった。
けれど、「他の誰か」がこの役割をこなす事実は、キョーコの中で許されない許し難いことの一つだったから。
親友である奏江に無理を言って、司会を押し付けた。
(あとで、怒られるかしら・・・)
親友は気付いている淡い感情の名前を、当の本人は知らない。
**
「では、敦賀さん。準備は良いですか?」
少し小さい二人掛けのソファに蓮を座らせて、対面にあるホワイトボードの前にキョーコは立った。
ちょうど下腹部が彼の目線に晒されることなど露知らず、しなやかな脚線を惜しげもなく披露する。
「もちろん」
分厚い資料を掲げて、おどけて見せるのは、なけなしの自制心。
本当は白い太ももに手を這わせて、潤む瞳を見てみたい衝動で一杯なのだが・・・・
流石に社に「キョーコちゃんは、未成年!!」と何度も念を押されれば、嫌でも自制心が先に立つ。
・・・・・・立つ、はず、なのだが・・・
(・・・社さん、日本では立派に婚姻が結べる年齢を未成年と呼ぶのはおかしいと、常日頃から思うのですよ)
目の前のご馳走を前にした狼には、脆弱過ぎる自重であった。
そして決壊は・・・・哀れな後輩自身の手によってされる。
「えーと。そしたら、1ページ目からご説明しますね?」
ホワイトボードにLMEの企業理念を書き出したキョーコの後ろ姿を見つめる。
大きめの字で見やすいようにという配慮なのだろうが、目の前でぷりっとした臀部がホワイトボードを右往左往しながらふりふりと踊って、蓮のなけなしの自制心を揺さぶる。
欲望を戒めていた枷を一つ一つ取り払われる感覚が蓮を襲う。
「では!LMEの企業理念から参ります!!」
「・・・・いや、最上さん」
「はい・・・・?」
いつに無く真剣な声色に、少し慄きながらキョーコは蓮に答える。
不手際があったのか、それとも・・・・二人きりではなく合同研修に戻りたいと言うのだろうか。
(下世話な推測をされたら、コトだものね・・・)
浮ついていた心が一気に萎むのを感じながら、彼の出方を待つ。
「俺、企業理念は嫌って程、社長自身から聞かされているから、飛ばさない?」
「・・・・へ、あ・・・はい」
「相変わらず挙動がおかしいね」
着ている服はお姉さんなのに、と柔らかく笑いながらからかう蓮の言葉に、頬が赤くなるのをとめられない。
予測していた否定の言葉ではないことに、ほっとすべきなのに。
彼の一つ一つに、心が乱される。
「あと・・・・」
「はい?」
「二人でやるんだから、研修形式とは違うやりかたにしない?」
「・・・・?」
こてんと首をかしげ、疑問を身体で表現するキョーコに悪戯っぽく微笑みながら、彼女を捕食する為の算段を取り付ける。
「お姉さんっぽい格好をしていることだし、家庭教師風にしてみよう」
「・・・・どういうことですか・・・・?」
流石に今までの経験からそれが危険であることは、わかる。
十分すぎるほどにわかっているのだが・・・・
きっと、拒否できないであろう自分がいることも知っている。
この指差し確認をして、危険に飛び込む癖をどうにかして直さないといけないのだが、いかんせんキョーコはその術を知らない。
「うん、ようするに隣においでってことかな」
「嫌です」
ぽんぽんと開いている側のソファを叩く彼は凶悪。
危険過ぎる。
絶対にNO!!
あの似非笑顔の裏には、腹黒い企みがある筈だ。
だから、嫌。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
沈黙が、重い。
しかし、負けてはいられない。
「・・・・・そんなにすぐ、拒否されると悲しいよ」
「本能が、駄目だって言ってます」
「・・・・・・」
「だから、駄目です」
立派に機能するキョーコの危機回避能力に小さく賞賛を送りつつ、本能よりも自分を選ばせる言葉を選び出す。
彼女の嫌がる笑顔を作るのは、ちょっとした嫌がらせ。
「キョーコさん」
「な、なんでしょう。敦賀様」
「ここは、俺と、君、だけだよね」
「そう、ですね」
事実をくっきり明確にするために、わざと区切って伝えると途端に視線を彷徨わせるキョーコ。
ビクつくほっそりとした身体に、嗜虐心を煽られる。
「いちいち、ホワイトボード使うの時間の無駄じゃない?」
「わ、わたくしめが、速攻で書き上げます故、ご心配なさらず」
「でも、さ。隣で研修資料見た方が早いでしょ」
「・・・・いや・・・・頑張ります」
「早い、よね」
無駄な抵抗は、時間の無駄。
「がんば・・・・」
「早い、よね」
「・・・・・・・・はい」
早すぎる本能の敗北は、最初からわかりきっていたこと。
それでも、彼の言う通りに行動することは、逃げ場をなくされないと出来ない。
それを知ってか知らずか、ガンガン最短で追い詰めてくる先輩俳優の手腕は見事だと思う。
「では、お姉さん。こちらへどうぞ」
「・・・・・」
ちょこんと隣に腰掛けるキョーコに目を細めながら、座ったが為にずり上がるミニスカートに思考を奪われる。
もう少し、もう少しで・・・・眩しい太ももから繋がる、彼女の女性たる部分が見えそうなのだ。
更に言いくるめられたのが、よっぽど悔しいのか、上目遣いで睨んでくる少し、濡れた瞳。
危険な光景にあえなく決壊するのは、なけなしの自制心。
「最上さん、ここからお願い出来る?」
ごくりと喉を鳴らして指差した部分は・・・・・・セクシャルハラスメントについて記載のある項目。
******
セクハラし放題の体勢は整いました!!←
無理やり系は別の話に取っておきたかったから、蓮→←キョのテイストに無理やり仕上げてみたw←←
でもガンガン攻めようと思います( ´艸`)フフフ
蓮さん!!めっ!されなくて良かったねwしかも役得www←
カナメさんの素敵絵とみんなのコメントのおかげだよ!!お礼言って!!
目指せ!りか的微桃以上!!
初めての子に着衣桃・・・・・・微妙?( ̄Д ̄;;
まあまあ、どうせこんなこと言ってても、また変わるからww(ノープラン
続きは・・・・週明け?
とりあえず、今週末は予約を受けていた品がいよいよ発売なので・・・・
死んできます☆←