お世話になりっぱなしの、皆様へ。
本誌の素敵な感じとは全くの正反対。
空気読め!!って言われるかもしれませんが、うちの蓮さんを貫き通そうとおもいます←
お付き合い頂ければ幸いです!
もういっちょ、キョコさんVerがあるみたい。
明日にはお届けしたい←(願望
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本当に、本当に。
追い詰めたくなる癖は、直さないといけない。
この子相手にはどうやったって手酷いしっぺ返しを貰うのだから。
学習、その一言を胸に刻みつけよう。
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すやすやと安眠を貪る彼女の髪を梳きながら、本日最大の溜息を漏らす。
いくら病んでて禍々しい設定の兄弟だって、唇を舐めあうことなどしないだろう。
それでも反応が見たくて、更には誘惑に負けて・・・・
思わず調子に乗って、舐めてしまったのは、出来心。
返す刀でばっさりと、舐め返してきたときには・・・・理性など吹っ飛びそうになった。
まだまだ枯れてなかったか・・・・と冷静に思いながら、一方で煮えたぎる感情をぶつけたい感情に駆られる。
彼女といると思い知らされる、本当の自分。
ただそれを成さなかった自分に喝采を送りたい。
(やったら・・・・俺という存在の抹消決定だな)
徹底的にデリートされるであろう、自分の未来を想像してはぞっとする。
一時の快楽に身を任せ、その後、永遠と後悔するのなら、一晩くらい耐えようではないか。
それが出来る自制心くらい、持ち合わせているつもりだ。
・・・・なのに、それを揺さぶる彼女。
むにゃむにゃと可愛らしく擦り寄る行動は、食べて欲しいのか。
それとも、理性を試してか。
どちらにしても、心臓には決して良くない。
その時、小さな存在がにゃぁ・・・・っと主張し始めた。
ペットベットでは小さいというのだろうか、こちらを真っ直ぐに見て、入れろ!!といっているようだった。
流石に・・・・とは思ったが、いっそこの部屋を事務所で買い取っているんではないか、とあながち間違っていない思考がよぎる。
黒猫の声に、さらに追い討ちをかけるのは、脳裏にこびりつく社長の高笑い。
ここで、アウトロー設定なカインが雪花の愛する黒猫をベットに招き入れたとしても、問題はない。
そして現実問題、何かあったら全てを、騒がしいこと、面白いこと、人様にとっては迷惑この上ないこと、その三点が大好物な社長に丸投げすれば良い。
問題は、彼女がこいつを連れてきたときから起こっているんだから、その被害が拡大しようが・・・・・
こちらの知ったことではないだろう。
そんなことを思いつくのは、敦賀連ではなく、カイン・ヒールとしてでもなく・・・・・
きっと、幼少から慣れ親しんだ久遠としての一面。
「ほら、おいで」
柔らかく黒猫を救い上げて、最愛の少女との間に入れる。
お礼の一言も言わない、相変わらずな小さな黒猫は、気を良くしたように、いっちょまえにぐるぐると喉を鳴らしながら寝る体勢を整え始める。
重みの変化に気付いたのか、雪花としての行動を意識しなくなったキョーコが愛らしく小さく唸った。
シングルのベットにこれだけ寝ていたら、寝苦しいことこの上ないだろうが・・・・しょうがない。
「男は危険だ、って学習しなかったんだから、安いものだよ。最上さん?」
きっと蕩けているのだろう顔は置いておいて。
黒い欲望に染まらなくて良かったね、と先程のように、髪を梳き、頬をなぞる。
顎を出して受け入れる姿は黒猫とそっくりで、笑みがいっそうに深くなる。
このまま、このまま。
一つのベットで皆で朝を迎えよう。
最近疲れた心と身体が・・・・優しく包まれているようなこの感覚。
一人ではないと知って、今まで以上に心が懐柔される。
そんな感覚を感じられるのは・・・・彼女にだけ。
「お前も、今度は普通に遊ぼう」
撫でる先を黒猫に変え、きっと愛らしい妹分と行動を共にするのであろう未来に思いを馳せる。
何重にも絡まっているとおもった糸を解し終えたら、遊びに行こう。
過去よりも彼女を、選んだ。
その時点で、目標はひとつ。
未来永劫を、彼女と共に歩むこと。
その為に、過去と向き合う。
いつかはしなければならないことに、今ようやく向き合えたのは、きっと彼女のお陰だから。
だから、逃げない。
そして、踏ん張る。
笑われないように、なによりも失望されないように。
「ちゃんと、見ててね」
小さな俺という存在を。
必死に足掻く姿を。
醜いけれど。
君には見ていて欲しいから。
「お休み、キョーコ」
まぁるいおでこに唇を寄せて、勇気を貰う。
小さな黒猫は寝入ってしまったようで、気配が薄い。
柔らかな雰囲気にほだされて、眠りにつくのも悪くない。
そう思うのは・・・・きっと彼女に飼い慣らされて。
早く、愛していると伝えられたら良いな。