少女A | ALS 夫との日々を慈しんで

ALS 夫との日々を慈しんで

ALS 11年目の夫と笑顔を持ち続けたいと頑張る日々

私の音楽教室に小1~小5位まで通っていたAちゃん。

練習はボチボチしてくるくらいですが、お話をよくする楽しい子でした。

 

Aちゃんが中2の頃、同級生のある生徒さんが

「Aちゃんね、すっごい不良になって、学校にも来なくなっちゃったんだよ」びっくり

 

しばらくして夜、近所のコンビニに行ったときに、向こうから真っ赤なダボダボのPUMAのジャージを着た子がダダーって駆け寄ってきて、

「えっ!?私何かした?」と固まっていたら、

「先生!!私Aだけん、わかる?」

と言って、抱き付いてきました。

 

鳥「Aちゃん!?え~!?不良になっちゃったって聞いたけど、ホントになっちゃったんだね」

(私とAちゃんの会話はこれで許される関係)

A「ハハハ、今から彼氏のバイクで○○まで行くんだ~。やだ~大丈夫だよお~」

 

と言って、大きなバイクに乗った彼の背中にしがみついた真っ赤なPUMAは闇夜に消えていきましたガーン

 

その後、わんこの散歩の途中、中学校の前で学校の先生と話をしているAちゃんに会いました。

A「私さ、中学卒業したら働く、それで家を出るんだ~」

先生「どうか、Aの事よろしくお願いします」と私に頭を下げるびっくり

 

鳥「Aちゃんさ、エッチしてもいいけど、妊娠だけは気をつけなね」

A「やだ~妊娠だって~」

 

と言っていましたが、Aちゃんは17歳でママになりましたてへぺろ

 

 

その数年後、私が仕事している施設に介護士としてAちゃんが入ってきました。

元ヤンキーちゃんの風貌そのもので、お化粧もすごいし、

髪は金髪に近い茶髪で、さすがにこれは注意されましたが、

濃く染めてきたものの、しっかりメッシュ入りでしたニヤリ

でもとってもよく働くし、サバサバしていて利用者さんにも可愛がられる人気者でした。

 

けど2.3年後だったかな、「私やりたいことがあるもんで、辞めるわ」とあっさり。

 

 

そして数年前の事、テレビにAちゃんが!!

なんとALSの在宅重度患者さんの介護のお仕事をしていましたニコニコ

文字盤もサッサと読み、テキパキと立派に仕事をこなすAちゃん合格

喋り方は元ヤンキーちゃんの片鱗を覗かせていましたが、

眩しい姿のAちゃんがそこにありました。

 

やっぱり心の中は優しさで溢れていたんだね。

きっといっぱい傷付いてきたんだろうけれど、それを優しさに代えて、

こんな尊いお仕事をするようになって、本当に嬉しく頼もしく思いましたラブラブ

 

先日、施設に遊びに来ていた時に

「先生、旦那さんどう?なんかあったら言ってよ。任せて!!」

と言ってくれて、本気でAちゃんに任せたい、と思った私ですニコニコ

 

長文、ごめんなさいm(__)m