通勤にバスを使っている。
最近はノンステップバスがほとんどだ。
それが先日乗ったバスは、入り口に2段の階段がある古い車両だった。
ちょっと懐かしかった。
このタイプだと、ノンステップのバスより座席数が多いと感じる。
だから遠慮なく座れる。
ノンステップバスだと、前輪部分がどどーんと場所を取っているからな。
そう言えば、と思い出した。
子どもの頃に乗っていた路線バスには、中央の昇降口横に車掌が立っていたスペースがあった。
さすがに私自身には、ワンマンバスの記憶しかない。
それでも車掌のスペースがある車両が現役で使われていたということは、
私が生まれる数年前まで路線バスに車掌が乗っていたのだろう。
映画「となりのトトロ」に登場していたように。
母が私を妊娠中に路面電車で通勤していた時、車掌がいたそうだ。
乗客ですし詰め状態の車内にいた母を気遣って、
車掌スペースに入れてくれた、とよく聞かされた。
車掌さんて素敵だなあ。
かっこいいなあ。
会いたいなぁ、と子どもの頃は思っていた。
今や人件費削減、というか働き手不足のため、
二度とバスに車掌が乗務することはないだろう。
寂しいな。