"ナシミエント nacimiento"はスペイン語で”誕生”を意味します。
このクリスマスの時期”誕生”と聞いて、何を連想しますか?
この時期に”誕生”って言うと救世主イエス・キリストの誕生を思い浮かべるでしょう。
スペイン語でクリスマスは"navidad ナビダ"といいますが、これはラテン語の誕生を表す単語からきています。
これで西洋の国の殆どでこのクリスマスを表す単語が重要な役割を担うのも納得がいきますよね。
メキシコは10人中8人がカトリック教徒です。
だからこのクリスマスの時期は殆どの家庭や、公共の場所にナシミエントという名前の人形が飾られます。
私の街のナシミエントの写真を幾つかご紹介します。
この伝統はどこから来ていると思いますか?
これはイタリアで約800年前にアッシジのフランチェスコが作った“representaciones vivientes”がオリジナルだと言われています。
クリスマスの時期に聖家族の人形を飾る習慣は多くの人に愛され、一般化しました。
時が経ちスペースの省略のため、ナシミエント人間や動物を象った木や粘土でできた人形となりました。
スペインがメキシコを統治していた時代には、修道士たちが中南米の原住民、インディヘナの人々をキリスト教に改宗するためにこの習慣を用いました。
ナシミエントは中南米でとても重要な役割を担いました。インディヘナの人々はナシミエントの意味や形を理解し、優れた作品を造りました。
メキシコはその時代のナシミエント製造の伝統が残る国の一つで、トラケパケTlaquepaqueと呼ばれています。
グアダラハラのメトロポリタナ地区はトラケパテ製造がさかんな地域です。小さくてカラフル、粘土でできているのがこの地区で作られるトラケパテの特徴です。
以下の写真をみてください。
今日のナシミエントは宗教的なものと、地域的なものに種類を分けることが出来ます。
つまりそれぞれの国の文化の特徴が盛り込まれたものになっています。
メキシコのナシミエントはノパルというメキシコのサボテンも登場したり、グアホローテというメキシコの七面鳥も参加していたりします。
その上、メキシコのナシミエントではしばしばエノ(heno)というエアープランツや、苔も飾り付けに使われます。
エノ(heno)
しかし決して忘れずにするのは、イエス・キリストと、サン・ホセ、聖母マリア、ベレンの星、3人の賢者、ロバと牛です。
メキシコのナシミエントは、様々な素材が用いられます。例えば木材、ヤシ、石、粘土、ブリキ、段ボール、蝋、漆喰、布などです。
"ナシミエント"はペセブレ、ベレン、ポルタル、パシート他の名前で呼ばれる事もありますが、メキシコでは"ナシミエント"が現在一番使われる名前です。
ナシミエントを飾る文化はとても重要なもので、維持するために国や州、県などがコンクールを行い、作品に盛り込まれたテクニックには目を見張るものがあります。
私もこのナシミエントの文化維持に貢献して”ナシミエントを飾る poner mi nacimiento”を実行してみます。
★★★
この記事はメキシコ・グアダラハラ在住のヴェロニカ先生より寄せられました。
優れた語学講師であるだけでなく、メキシコの観光や文化についても精通しています。
AHORAの講師のレッスンは、今なら2クラス無料で受講いただけます。
AHORAホームページへ![]()
ブログランキングに参加しています。よろしければクリックを!![]()
![]()